2012年4月19日 子供が産まれるまで-5

■ダウン症の疑い
妊娠後も、母子ともに異常がないかどうかの検査は色々やりました。
その中で、びっくりする検査結果が判明。
うちの子は約50%の確率でダウン症であると診断されたのです。
そもそも「ダウン症」という言葉自体、僕も結婚後に知ったのですが、簡単に言うと、
染色体の異常が原因で知能がほとんど発達せず、各種障害があったり、短命になるというような症状。
生命力が弱いことから、生まれる前に亡くなってしまう流産・死産の確率も高いです。
出産前にダウン症が判明した場合、イギリスでは約92%が中絶するそうです。
(日本での数字は分かりません、また、宗教的に流産できないケースもあるので正確な統計は難しそうです。)

統計上は女性の年齢が高いほどダウン症の確率が高くなるのですが、
嫁の場合はまだ若いので、700分の1程度のはずでした。それだけに驚きました。

ダウン症の胎児には、首の後ろにむくみがある、鼻の骨が短い、
心臓の三尖弁の所で血流が逆流している、などといった特徴があるのですが、
うちの子はその全てで少しずつ基準値を超えているというのです。
そのため、50%というのは、うちと同じ診断結果だった人の実際の統計ではなく推測値であり、
実際よりかなり高い数字が出ているとの補足を受けましたが、
(ちなみにこの検査の性質上、陰性(ダウン症ではない)と判断された子が実はダウン症だったという誤審は許されないので、
「偽陽性」(陽性と判定されたけど実はダウン症ではない)が増えるそうです)
それでも一応すぐに精密な診断を受けることにしました。

この精密検査がまた曲者で、そもそも検査を受けることによって死亡する確率があるといわれています。
そのため、信頼できる医者を選ぶ必要があります。

■結果は問題なし
数週間の後、結果が出ました。陰性、つまり問題なし。
その後の検診では三尖弁の逆流も見当たらず、心疾患の心配もなくなりました。
小さい頃は瞬間的に逆流が起こることは、まあたまにあるんだそうです。
これにより最初の診断は、単なる「うちの子は鼻が高くないらしい」という些細なお知らせに変わりました。

最初に50%と診断されてから結果が分かるまでの間は、我が家にとって本当に長い時間でした。
ダウン症に関する考え方は各家庭でそれぞれだと思いますが、
少なくとも子供に異常の疑いがあったのが、無かったと分かって喜ばない親はいないでしょう。

妊娠5か月目に突入し、上記の問題も解決し、
これで妊娠に関して難所はほぼクリアできたことになります。
その後もタバコを避けるとか、インフルエンザにかからないようマスクとうがい手洗いを徹底するなど、
出来る限りのことは全てやりましたが、妊娠初期に比べたら小さいものでしょう。
徐々に興味は赤ちゃんの生後のことに移っていきます。

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