2013年3月18日 キプロスショック

今日の東京市場は前場を終えた時点で日経平均が-200円と久々の大幅下落。
長かった上昇相場もついに調整が始まるのかな、ということで、
最近買った銀行株、不動産株、そして3年以上持ち続けていたREITなど
結構な量をバッサリ売り抜けてみました。そしたら後場は一段安で、結局今年一番の下げに。

実は日本では2014年から税制が変わって、株取引の利益への課税が10%から20%に戻るんですね。戻ると言ってももうずっと10年近く「特別に」10%だったから、増税だと思ってる人の方が多そうですが。

で、株取引の利益というのは、買ったものを売った時点で初めて確定します。
例えば去年1000円で買った株が今年1500円になっていても、
それを売らなければ今年の利益は0円というわけです。
で、なので買った株の値段が上がっている場合、今年中にいったん売って利益を確定した方が得で、持ち続けたいなら改めてもう1回同じ数だけ買えばいいということになります。
年間100万円(通算500万円)の租税回避枠はありますがその話は割愛。
まあそういうことで僕はどのみち今年中に一度全部売っておく必要があったわけです。今日はちょうどよかったという感じ。

さて、今日の日本株の下げの原因はキプロスショックというやつでして、
財政破綻しそうなキプロスが欧州中央銀行からお金を貸してもらう際に、条件として
国民の銀行口座をすべて凍結して、10万ユーロ以上持っている人から9.9%、それ以下の部分からは6.7%を強制徴収することになるようです。

滅茶苦茶なできごとではあるんですが、キプロスという小国内の出来事ということで
それほどの衝撃にはならないだろうというのが現時点での市場の大勢のようです。
が、例えばこれを見てスペインが「やべえ次はスペインにもこれ適用されんじゃねーの」と思ったら、小さい話では済まなくなってくるんですよね。
あるいはキプロスはいわゆる租税回避地でもあったようですから、どこかのファンドなり何なりが大変な打撃を受けることもあるかもしれません。
何も無いならその方が良いんですけども、今回は万一に備えたリスク回避ということで。

たとえ明日市場が回復しても、リーマンショックの前夜もそうでしたが、一度回復したように見えてやっぱりずどーんと来ることもありますので、しばらくは注意深く見て行く必要がありそうです。
あと、その9.9%徴収に企業の預金も含まれるかどうかがニュースでは分からないんですよね。個人名義の口座だけなのかな。その辺も含めて影響が良く分からない…。
とりあえず今日の南欧諸国の株価は軒並み大幅安だそうです。

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