2013年7月18日 シャドーバンキング問題

NHK「クローズアップ現代」でも中国のシャドーバンキングを初めとした問題に触れてました。
シャドーバンキングというのは、お金を借りる際に銀行以外から借りる仕組みの総称。
企業や自治体は基本的にお金は銀行から借りるというのが普通なのですが、
そうじゃない方法、たとえば投資銀行やファンドなどから借りるという方法がかなり増えているそうなんですね。

シャドーバンキング自体は違法でも何でもないんですが、
定義そのままの「銀行を介していない取引」であることが中国の国家にとって不都合になっています。
日本もそうですけど、金融政策というのは基本的に中央銀行(日本の場合は日銀)によって行われます。
例えば中央銀行が資金供給量を減らすことで他の銀行に効果が波及し、市場に波及する、みたいな。
ところが銀行を介さない取引に対しては、政府が直接働きかける手段がありません。
それはそうです。例えば僕がけい坊さんに1万円借りる、という行為に銀行が介入できるはずがありません。
政府がインフレやバブルなどの社会問題に対して対策を講じようとしても、
国全体としてシャドーバンキングによる資金融通の比率が多いと、対策の効果が限られてしまうわけです。

シャドーバンキング自体についても、どうも一部の自治体が「借りすぎ」で返済が苦しくなり始めていたり、
貸す側の視点で見ると不動産に投資されたものはバブルがはじけ気味な関係で元本割れしてしまったり、
といった不安点が出てきているようです。

中国のシャドーバンキングが膨れてきていることで、今すぐ大変なことになるというわけではない、
というのが世界中の共通認識のようですが、それはアメリカのサブプライムローン問題の時もそうでした。
これと絡めてどこかの投資家あるいは投資団体が「仕掛け」を行うことは可能なわけですから、
金融市場にはもういつ大暴落が起きてもおかしくないなと思う次第です。

ってことで、僕は一部の投資ポジションを減らそうかと思います。
日本や一部の国の経済自体は上向きの伸びしろがかなりあると思いますが、
投資で重要なのは利益を得ることではなく損をしないことです。

あと去年末にけい坊さんに借りた1万円返したっけ…。返してない気がしてきたのですが…。

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