2010年10月29日 クリア後のウェイト

最近、といってもこの10年くらいで、テレビゲームの様子が変わってきたと思う。
クリア後にだらだらと時間をかけてアイテムを集めるなどのいわゆる「上方向のやりこみ」の要素が充実して、単に1回ゲームをクリアすれば終わりというものが少ない。ひどいものになるとそもそもゴールがなかったりする。
それに伴い、「ゲーム開始からクリアまで」と「クリア後」を比較した場合、後者の占めるウェイトが増えてきた。

現在の極限攻略データベースは前者を重視しているが、それはもう時代遅れかもしれない。むしろ後者が得意だった時代に戻るべきだ。理想論としては。
ただ、アイテムをだらだら集める行為に僕自身興味がないのと、生産性がなさ過ぎるのであまり若い子に「クリア後」に取り組んで欲しくないという気持ちがある。極限が1サイトで頑張った所で「クリア後」が衰退する流れになるわけも無いので、そろそろ考え直さないといけないんだけど。

もう1つ、「ゲーム開始からクリアまで」を本来のゲーム部分本体だとするならば、「クリア後」部分は付属のオマケ、タダゲーであり、オマケだけ見ると最近流行っているケータイとかの無料ゲームとやってることは似ているなと思う。つまり、実はmixi、gree、モバゲーよりも家庭用ゲーム機の方がよっぽど早くからタダゲーを提供してきたのかも知れない。
そんな風に考えると、どうもケータイ無料ゲームというのは、ゲーム機からプレイヤーを奪っているというより、ゲーム機で「クリア後」をプレーしていたような暇人を奪っただけのような気がする。いや、「だけ」ではないんだろうけど、そういう一面はあるような気がする。

ならば要するに、ケータイゲームの登場でゲーム機が駆逐されるなんてことは、少なくとも数年は起きないのではないか。もし駆逐されるとすれば、ケータイゲームが無かったとしてもどうせゲーム機の「クリア後」に駆逐されていたのではないか。

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コメント

  1. どうだろ より:

    ボードゲームやカードゲームなら、
    最初から勝利条件、全体像を全て明示しないとゲームにならないけど。

    コンピュータゲームは、その本質的な特性上、
    それを隠すことができますからね。
    だから、今に始まったことじゃなくて、
    大昔からそうだったと思うけど。

  2. どうだろ より:

    ボードゲームやカードゲームなら、
    最初から勝利条件、全体像を全て明示しないとゲームにならないけど。

    コンピュータゲームは、その本質的な特性上、
    それを隠すことができますからね。
    だから、今に始まったことじゃなくて、
    大昔からそうだったと思うけど。