子供が強くなるオセロの教え方

子供にオセロを教えて強くしたい

ここ最近、子供がオセロを強くなりたいというので、まずは僕が研究をしていました。

いちおう僕は中学の時に将棋をやってて、中学生名人戦の東京都ベスト16というのが最高記録です。ただオセロは未経験だったので、この機会にいろいろ学びました。その結果として、子供にどう教えると良いかが見えてきたので、まとめたいと思います。

★五目並べ編はコチラ

子供向け:五目並べのルールと教え方まとめ!
子供向け:五目並べのルールの教え方まとめ! 前にオセロを教えた話を書きましたが、今回は年長の子供に五目並べを教えたので、今回は五目並べについてルールから勝ち方ま...

 

1.オセロのルールを教える

オセロはルールが簡単なのがいいですね。

  1. はさむとひっくり返せる
  2. はさめない場所には置けない
  3. 最後に多い方が勝ち

とりあえずこれだけ覚えれば、オセロで遊ぶことができます。

幼稚園児くらいだと、最初のうちはどこがはさめるかを見つけるのが大変だと思います。これは何度もやれば段々慣れてきます。後述しますが8×8のマスだと、1回にはさめる数も多くなってしまうので、最初は4×4のマスでやり、慣れてきたら6×6のマスでやると良いと思います!

オセロでどこがはさめるか

年少児に教えるときは、まずどこがはさめるかを探すのが苦労しました。

一応コツとしては、タテ・ヨコ・ナナメを順番に見るようにします。ナナメは特に大変で、いわゆる桂馬飛び(下図)もはさめたと思ってしまったりするので大変。

最初のうちは、オセロという勝負を成立させることにはこだわらず、どこがはさめるかを探すというパズルを楽しむ感じが良いと思います。

オセロでどこがはさめるかを探すのは、幼児教育の七田式では知育パズルとして取り入れられているほどで、幼児が頭を使うのにちょうど良い題材だと思います。

最初は小さいオセロ盤で教える

オセロのマスは8×8=64マスあります。最初に中央に4つ置いた状態から始めるので、終わるまでに全部で60回も置くことになります。これは小さい子には長すぎて、疲れてきたり飽きてきたりしてしまいます。

そこで、最初は4×4や6×6のマスを用意するのがお勧め。うちの場合は3歳で4×4、慣れてきたら(あるいは4歳で)6×6という感じでした。うちの場合は他にも色々なパズルを経験していたので理解は早かったと思います。

4×4や6×6のマスというのは、普通には売られていません。ただ、8×8のオセロの周りのマスを紙で覆って隠すなどすればサイズを調整できます。白い紙にペンで4×4のマスを書いて、その上でオセロをやるのもいいです。

2.確定石を教える

オセロの盤の一番隅は、どうやってもひっくり返すことができません。このような絶対にひっくり返らない石のことを、オセロ用語で「確定石」と言います

▲左下の隅は黒の確定石。次にf8に置けば、a8からg8まで全部確定石になる

ちなみにオセロ用語では、端っこのことを「角」ではなく「隅」と言うそうです。

確定石は隅だけではありません。隅を取った時にその隣も自分がとれば確定石となりますし、そのまま端っこを全部取っていけばそれらは全部確定石になります。

3.序盤はあまり取りすぎない

実はオセロというのは、最初はたくさん取ると不利になるゲームです。その理由は大きく2つあります。

・どうせ最終的に何度もひっくり返るので、途中で多いかどうかはどうでもいい

・多い方が、次に置ける場所が少なくなる。逆に相手が多いと、自分が置ける候補はたくさんになる

※相手の置ける場所をどんどん減らしていき、相手の置きたくない場所(隅をこっちが取れちゃうようになる場所)に置かせる、というのが、中級者以降におけるオセロの基本戦術となっています。

特に2番目の考え方が重要で、ここをしっかり理解させたいところです。実際に盤面を見て、置ける場所が何か所あるか数えてやったりすると良いでしょう。

▲黒は少ないのでいろんな場所における。白は多いので置ける場所がない

通常の子供の理解を超えている内容ですが、「ゲームに勝つためには序盤であえて負けることが必要」という不思議な現象に触れる良い機会でもあると思います。

4.終盤は偶数理論を教える

偶数理論とは、「空きマスが偶数個あるときは先に打った方が不利」という理論のことです。が、子供に教えるときは「残り3マスの所は先に埋めた方が有利」と教えた方が良いと思います。

 

最初のうちはあまり石を取らないようにすると言いましたが、最後まで取らなければ負けます。そのため、どこかで方針を変更してドンドンひっくり返していくことになります。それがどこになるかは毎回違うのですが、目安として端っこの方に3つくらいの固まった空き(下図の右下部分)が出来てきたときが考えどころです。

こういった3つの固まった空きでは、最後の1個(手どまり)を置くと良いことがあります

・最後に置いた人が一番ひっくりかえせる(ことが多い)

・次が相手の番なので、次に相手は置ける場所を1個消費することになる

※最後の1個のことをオセロ用語で「手どまり」と呼びます

 

最後の1個を置くにはどうすればいいかというと、最後から2個目を自分で置かないようにすればよいですね。そのためには、最後から3個目は自分で置いてしまうのが良い、というわけです。

残り3マスの空きを見つけたら、1個置いてしまいましょう。先に置いてしまえば、こちらの置ける場所を消費せずに、相手の置ける場所を1つ潰したことになります。

オセロを教えてから勝負した結果・・・

なんと56-8で子供が勝ちました!

親が勝ち方を教えてあげると、子供が勝てても「お父さんすごい!」ってなるのでいいですね!笑

コメント