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キッズBEEの対策法!入賞者の問題集ルートを紹介

ここではキッズBEEを目指すご家庭向けに、入賞経験者の学習ルートを紹介します。

目次

ポイント 筆者は第1回算数オリンピックの出場者(ファイナリスト)で、子供はファイナリスト常連で入賞も経験。問題研究もしており、毎年算オリ終了後に解答速報を出したりもしています。

キッズBEEとは/難易度はどのくらい?

キッズBEEは算数オリンピックの低学年部門(小3以下)。毎年1回開催されています。

毎年6月にトライアル(予選)が開催され、上位約30%程度が7月のファイナル(決勝)に進めます。

キッズBEEの問題の難度は、基本的に「他のどの模試よりも難しい」と考えて間違いないです。

とはいえ全ての問題が難しいわけではありません。1問1問の難度はバラバラで、易しいものから難しいものまで出題されます。

また、問題全体を通した難度も年度ごとに大きく上下します。過去のデータでは平均点は27点~60点で、ファイナル進出に必要な得点も48点~80点と、その年の問題難度によって大きく動きます。

それと、問題は難しいですが、考える時間は比較的多く与えられます。中学受験塾の模試と異なり、キッズBEEはじっくり考えて解く形式になります。

なお、トライアルとファイナルでは、ファイナルの方がやや難し目になっています。

どのような問題が出るのかについては、実際の問題を見るのが早いでしょう。

単純な文章題や中学受験の典型的のような問題は少なく、見たことのないような問題をその場で解くというものがほとんどになります。それでもキッズBEE特有の出題傾向というものはあるので、対策すれば成績を伸ばすことは可能です。

キッズBEEまでの道のり

キッズBEEの問題は非常に難しいため、そこにたどり着くには段階を踏む必要があります。

  1. たしざん・ひきざん・かけざん・わりざんは、単にできるだけでなく、早さや正確性も重要です。
  2. 線分図、和差算、四角形の面積、といったキッズBEE頻出分野の基本問題は熟知している必要があります。
  3. 初めて見る文章題でも解ける、少なくともやる気を出して挑める必要があります。読解力や記憶力も必要です。
  4. 論理的思考力は、日常や知育、パズル、遊びなどを通じても養われます。

小1の過去問に取り組むことによってもこれらの能力が身に付いたり、能力が不足している部分が判明したりもするので、まずは土台部分が出来たら実際にキッズBEE問題を解いてみて、それから不足部分を補うことにしました。

我が家の場合は年長の12月頃からキッズBEEの日程を意識して基礎を固め始めたところ、いけそうだったので小1の4月頃から過去問を解き始めた、という感じだったと思います。

キッズBEEまでの問題集ルート

実際に使った問題集などを列挙していきます。

公文式

計算を身に着けて鍛える方法として、我が家ではまず僕がやり方をある程度教えた後、公文式を利用しました。

公文式のプリントには200枚ごとにアルファベットが振ってありますが、 C(小3)までクリアすればキッズBEEの問題を解くには困らないでしょう。 また、H(中2)まで進めば一次方程式(xは出て来るがx²は出てこないもの)が使えるようになり、いくつかの問題でたまに有利になる場面があります。

範囲学年内容
C200小3わり算までの四則
F200小6小数、分数
H130中2一次方程式

うちの場合、年長でG(中1)、小1でI(中3)まで進み、小2でK(高1)まで進んで退会しました。

計算を鍛える手段は公文式だけではありません。人それぞれ、ご家族それぞれ、合うものは異なると思いますので、他に良いものがあればそれでも結構です。但しそろばんは分数やルートなどできない計算がある、など方法ごとに特徴があるという点は押さえておきましょう。

自作プリント

子供が苦手だったり繰り返し練習したい計算について、最初は僕が問題を出していたのですが、すぐに面倒になったので自動化しました。

算数検定

算数検定は算数の基本事項を抑えるのに役立ちました。

算数検定は時間制限も緩いので、解くスピードを鍛える必要がなく、ただ解けるようになればOKなのが良いです。また、70%程度取れば合格になるので、多少のケアレスミスが許されるのも良いですね。

問題の内容も、まさに基本問題と呼べる単純なものが多いため、変にひねった問題で混乱することがなく、最も重要な基本部分のみ習得することができるので、初学時の教材として非常に優秀だと思います。

僕の場合は教科書の範囲や教え方などひととおり把握しているので、下記のような順でやりました。

  1. 問題を見て、子供が知らない単元が無ければ、いきなり算数検定の過去問を解く(公文と周辺知識で解く)
  2. 分からない分野があればそこで初めて教える。解けない問題があれば考え方・解き方を教える。
  3. あとは過去問の繰り返しで大体の問題が解けるようになる

数検公式の参考書も出ています。それを使えば範囲も把握できますし、練習問題もたくさんあるので、これをガイドにして教えても良いと思います。僕も準2級あたりからは公式の参考書を参照しました。

ちなみに進度は、小1で6級(小6)、小2で準2級(高1)、小3で2級(高2)でした。

チャレンジタッチ

チャレンジタッチは四教科の先取りが目的でやっていたので、算数の内容や難度としては公文式・算数検定と実質的にかぶっており、復習的に立ち位置で瞬殺されていました。

ただ、我が家では算数検定は最大8学年分飛び級したのに対してチャレンジタッチは3学年飛び級でしたから、そろそろ忘れそうかなという頃にもう一度やることになり、記憶の定着に役立ったと思います。


トップクラス/最レべ/スパエリ

市販問題集の中でも難問集と言えるのがこの3冊でした。最近は本屋でチェックしてないので、もしかしたら他のが増えてるかもしれませんね。

3つとも各単元ごとに3種類の難度のページに分かれていて、うちの場合はまず真ん中、理解できていたら難しい方、出来ていなかったら易しい方をやってから難しい方、としました。

同じ学年の別の問題集もやる場合は、いきなり最難のページ、できていなければ真ん中、それでも怪しければ易しい方、としました。

ちなみにトップクラス問題集には、当時は「徹底理解編」という1段階易しいものがありました。今は「トクとトクイになる」シリーズに置き換わっているようです。

低学年の大切な時期に、3つ全部やる必要はないでしょう。 どれが良いかと言われると、それぞれ分野ごとに異なる特徴を持っているので、明確な答えはありません。

本屋さんで解答・解説を実際に見て、お子さんが解けなかったときに親御さんが教えやすそうだなと思ったものを選ぶのも良さそうです。

パズル

本屋の参考書コーナーにあるものでは、例えば「きらめき算数パズル」を解きました。 「きらめき算数脳」というのもありますが、そちらではありません。 きらめき算数脳は紙面が広く、問題の情報が散らかっていて、子供には解きにくい印象でした。

他にも数独をはじめ様々なパズルを解きました。膨大な量になるので、また機会があればどこかでまとめたいと思います。

キッズBEE過去問

計算、基本問題、練習問題、パズル、土台となる部分をすべてクリアしたら、ようやくキッズBEEに取り掛かります。 キッズBEEの過去問の問題数には限りがある(我が家が受けた時点では過去問は10回分でした)ので、 大事に使いました。

問題の難度はトライアルの方がやや易しく、ファイナルの方が難しいです。

小1ではトライアルの過去問、小2でファイナルの過去問を半分ほど解き、小3ではファイナルと僕の自作問題集を解きました。 幸い挑んだ時点でトライアルを突破できるかどうか、くらいの所まで行けていたので、時間を測って解きました。 低学年はまだテスト慣れしておらず、 60分という長めの時間を上手に使って8問程度を解くというのは結構難しく、 実際に時間を測りながらやることで、解けそうな問題から解いていく、解けなそうな問題はバシバシ飛ばす、といった練習をしました。

キッズBEE対策講座

キッズBEEの対策講座を開いている塾がいくつかあります。いくつか見学させていただきましたが、僕の場合は自分で教えた方が良いなという結論に達したので、利用しませんでした。

一般的には親が適切に教えるのは相当難しいので、基礎の部分をクリアしている子ならば一定の効果があるものと思われます。ただ、基本がなっていない状態で放り込まれて苦労する子も一定数いるように感じます。負けず嫌いの子や、親から過度の期待を受けていると感じている子は、授業について行けなくても親にそれを言えなくて「楽しかった!」とか答える可能性もあるので、十分気を付けたいところです。

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