2011年8月29日 DSは意外と遊ばれているというデータ

なんか最近ネット上では、「DSは新作が出ないからもう誰も遊んでいない、これからはPS3やPSPの時代だ!」みたいな風潮があるみたいなんだけど、
極限攻略データベースのアクセス数を見る限りでは、DSで新作が出ない間はみんな旧作で遊んでるみたいで、
つまりDSというハード自体からはそんなに離れてないようです。

以下、(1)DSで遊んでる人はまだ多い、(2)DSで遊んでる人が少ないという大手雑誌のデータは初心者さんの意見を拾えていないんじゃないか、という話です。DS叩きとかPS叩きとかはないです。

ドラクエで見てみましょう。今年1月から最近までのアクセス数の推移。
ギザギザしてるのは、土日のたびにアクセスが増えるからです。

DQ4(DS版2007年発売)

DQ5(DS版2008年発売)

DQ6(DS版2010年発売)

DQ7(PS版2000年発売)

DQ8(PS2版2004年発売)

DQ9(DS版2009年発売)

年初から、DQ4、DQ5のアクセス数が増えているのがわかると思います。
(中央の薄い横線をガイドにすると見やすいかも)
もちろん7月からは夏休み効果で増えてるんですが、DQ4とDQ5はもっと前から膨らみ始めていますね。
DQ6とDQ9がそうでもないのは、比較的最近に発売されたため。
本来、発売後数年の間は時間とともにアクセス数は単調減少します。
もし何もなければ単調減少していたはずなのに、そうなっていないということは、
やはり上方向に何らかの力が働いていると言えます。

一方DQ7とDQ8は、ほとんど変化がありません。
発売時期で見れば、DQ4やDQ5と同等かそれ以上の上向きの効果が得られていてもよさそうですが、そうならないのです。
何故か?DSで発売されているかどうかだと僕は思います。

以上をまとめると、
(1)DS版のDQ4やDQ5をプレイする人が増えた。
(2)DS版のDQ6やDQ9は、プレイする人が減るはずなのに減っていない。
(3)DS版の出ていないDQ7やDQ8はプレイする人が増えていない。
(4) (1)(2)の現象は通常では見られない異常な状態であり、原因は新作ゲームがあんまり出ていない影響でDSの古いゲームが遊ばれているからではないかと思う。

という所です。


参考までに、新作ゲームが出る影響というのを、一番わかりやすいデータで示しておきます。

FF12(PS2版2006年発売)

2009年末にFF13が出て、アクセスがわかりやすく減っていますね。一般論としてはこのように(これはちょっと極端でしたが)、新作が出ると旧作のアクセス数は減ります。

なお他のFFに関しては、iphone版のリリースなどがあったので割愛します。
ちなみに極限では偶然にもPSPのゲームは何と1個も攻略していません。今度のFF零式が初めて。

まあ、ドラクエなんかは4→5→9→6と1年おきに4つも出したし、
さらにその間にDQMJ、DQMJ2、DQMJ2PROもあったので、
やりたくても時間的に追いつけてなかった(積んでいた)という人は多いんだろうなと思います。


実は冒頭の「DSよりPS3やPSPを選ぶ傾向」というのは、大手ゲーム雑誌さんのアンケート結果がそうなっているという話なんですが、
ああいうのはヘビーゲーマーさんしか回答してないみたいで、ゲーム業界全体を見ようとする際にはあんまり参考にならないと思うんですよね。
多分、極限の方が初心者さんにたくさん来てもらえてるんじゃないでしょうか。
と思ったので、今回は少しデータを出してみました。

極限は、ゲーム会社や雑誌・情報サイトがどう頑張っても拾えない「初心者」層を拾える数少ない媒体だと思うので、何かに生かせないかなあと思う次第です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする