2011年7月27日 米国債「債務上限引き上げ」問題と円高ドル安

米国債問題は本来大きな問題じゃないんだけど、案の定テレビのニュースとかで煽られ始めましたね。

アメリカ議会が8月2日までに「債務上限引き上げ」の法案を提出しないと、アメリカは次の国債を発行できなくなり、それにより既に売り出されている国債の償還や配当を支払えなくなり、債務不履行(デフォルト)を起こし、世界最強だったアメリカ国債がその地位を失い、リーマンショック並の金融恐慌が始まるのではないか、という感じですかね。

実際は大した問題ではないです。まず国債を発行できなくても、最初に止まるのは劣後債みたいなもの(よく知らない)や、公務員への給与とかそういうものから順になるので国債がデフォルト状態であると言える状態になるまで時間がかかる、従って8月2日は本当のデッドラインではないという点。

そして何より、ギリシャなどの場合と違ってこれはアメリカ国内のみの問題なので、国内のさじ加減次第で簡単に回避できる点。
何で今アメリカが自分の首を絞めているかというと、与党と野党が駆け引きをしているため。
与党は今回「債務上限引き上げ」の額を2兆7000億としたいが、そうすると向こう2年は国債に問題が起きないため、総選挙前にもう一度問題を再燃させたい野党は「今回は1兆にして後は必要に応じて追加しよう」という案を出している、らしい。
ここまではほぼWBSとかで言ってた情報(ぉ

格付け会社も主力は全てアメリカの企業なので、ヨーロッパの国債に低い格付けを与えることで米国債の地位を相対的に上げることはしても、今回の騒動で米国債の格付けを下げることはしないと見られています。

そういうことで、冒頭のように「実際は」問題ないだろうということで、楽観視が大勢を占めているようです。
が、実際に問題が無くても、ニュースが騒げば相場が動いてしまうのがここ最近の流れ。
問題が起こらなければドル安もいったん止まり、株価も落ち着くんでしょうが、問題が起こらないことが確定するのにはどうせ月日を要するんでしょう。
従って今は国内外とも無理な投資は避け、下落した所でチャンスを待つことにします。
もちろん下落しない可能性もありますが、持ってなければ損はしないのでOKです。

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