2012年5月7日 欧州不安とコンプガチャ規制

連休中にフランスとギリシャで選挙があって、フランスでは大統領が交代、
ギリシャでは連立与党が300議席中149議席と過半数を取れない、と
どちらも財政緊縮を進めていた元与党が国民の支持を落とす結果になりました。
財政緊縮をしないとなればその国の国債の信用が落ち、
国債価格下落から最悪のケースでは金融恐慌に繋がる恐れも出てきます。
これを受けて今日の日経平均は前日比-2.78%の9,119円と大幅下落しました。

さて一方、この連休中にはいわゆる「コンプガチャ規制」のニュースもありました。
主にケータイ電話のゲームなどで、1回200円などでクジ(ガチャガチャ)を引いてランダムでカードを1枚手に入れ、
ある特定枚数のレアカードを全部コンプリートすると強力なカードが手に入るというもの。の規制。

実はケータイ電話のゲームの収益が好調だった理由はこのコンプガチャにあったと言われており、
それが規制(禁止)されれば各社大幅減益になるだろうとの予測から、ゲーム関連の株価が大幅に下落。
今日のゲーム関連株の終値と前日比は以下の通りになっています。

5月7日ゲーム関連株の終値

さて、株には「地合い」という言葉があります。株式相場全体の状況のことです。
今日は最初に書いた通り、ヨーロッパの信用不安から日経平均が-2.78%と約3%の大幅下落をしていました。つまり、コンプガチャ問題がもし無かったとしても、ゲーム会社の株価は地合いで3%程度下落していたはずなわけです。
そこへコンプガチャ問題が重複したので、まるでコンプガチャ問題のせいでゲーム業界全体が打撃を受けたような大幅下落になりました。

確かに上の下落をよく見てみると、任天堂、スクエニ、セガサミー、日本ファルコムなど
ガチャとあまり関係ない会社の株価は、地合いの3%を考慮するとそんなに下がっていません。

結果を見てそう書くのは簡単なのですが、実は
今日はスクエニも一時は前日比-8.16%まで下落していたのです。
が、スクエニは会社の規模が大きい割にガチャ収益の割合は低い。
そこで今日ちょっと底値付近で買ってみたら、すぐに爆騰!
儲かったよという僕の自慢話だった!突然のオチにみんなビックリだ!

以上

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