2012年11月10日 判断の仕組み

例えば自分の将来にプランAとプランBという2つの選択肢があって、
・プランAは90%の確率で成功し、10%の確率で失敗する
・プランBは10%の確率で大成功し、90%の確率で大失敗する

さあどっちを選びますか、と聞かれたら
大体の人がプランAを取るのかなと思います。

ところが、例えば「○○になりたいから大学に行かない」という選択肢を主張する高校生とかは結構いるわけで、
まあ○○の中はたとえばタレントとか声優とか漫画家とか何でも良いんですけど、
じゃあその高校生は判断を誤っているのかというとそうではないと思うのです。

上の例では「90%の確率で失敗する」とか数字を書いてますけど、
人生を進んでいくうえでこれらは本来なかなか見えない数字です。
また、上では単に「失敗する」と書いていますが、
具体的にどのような状況になるかについても、なかなか見えないものです。

つまり高校生(じゃなくてもいいんだけど)は判断を誤っているのではなく、
判断の材料となるデータを正確に入手していないだけだと思うのです。

このような事象を世間でよく「判断を誤る」と呼んでいるような気がしますが、
「判断材料を誤る」という観点から判断を顧みれば、
より正しい判断を行うための材料になるかもしれません。

特に重要だと思うのが、成功した場合だけでなく、失敗した場合についての情報も得ること。
例えば世間のいわゆる啓発本は成功者が書いたものばっかりが売れているようですが、
ああいうのを読んでいる人たちは、
成功しなかった場合についての情報はどのように手に入れるのでしょうか。
成功した場合の情報しか入手しなければ、きっとプランBは輝いて見えるのだと思います。

プランBを選ぶなと言っているわけではありません。
プランBを選びたいなら、90%の大失敗を引いた場合の被害を最小限にとどめるための
努力を行う必要があるだろうということです。

それは例えば、「大学に行きながら漫画の勉強をする」ということです。

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コメント

  1. さとち より:

    wiiドラクエ3の攻略ついでに久しぶりにブログを読みました。
    お子さんにはしばらく目が離せませんね。4年くらい?

    私は子育ては一段落したのですが悩みはいっそう深まるばかりで… 。
    大学に行きながらマンガの勉強をするという言葉に
    頭をトンカチで殴られたような衝撃を受けました。
    マンガとDS禁止にしなくてもいいのかもと思いました。
    子供に勉強してから遊べとか言っておきながら、
    ドラクエやってる私が悪いのでしょうか。

  2. さとち より:

    wiiドラクエ3の攻略ついでに久しぶりにブログを読みました。
    お子さんにはしばらく目が離せませんね。4年くらい?

    私は子育ては一段落したのですが悩みはいっそう深まるばかりで… 。
    大学に行きながらマンガの勉強をするという言葉に
    頭をトンカチで殴られたような衝撃を受けました。
    マンガとDS禁止にしなくてもいいのかもと思いました。
    子供に勉強してから遊べとか言っておきながら、
    ドラクエやってる私が悪いのでしょうか。