2013年4月19日 資産家

「資産家」という言葉があります。
資産を持っている人という意味ですが、
彼らは資産を事業や企業に投資して増やしていくことができ、
そうすることで自ら働かずにお金を稼ぐことができます。

その世界において、お金というのは基本的に増えていくもので、
大きいお金を持っている人ほど、大きいお金が手に入るようになっています。

例えば年利3%のリターンが得られれば、
1万円しか持っていないと年間300円にしかなりませんが、
2億円持っていれば年間600万円。それだけで生活することが可能です。

といっても通常の投資では、3%という利率を守り続けるのは大変なことです。
株や投資信託みたいに、世の中に用意されている「投資」と呼ばれている商品には
元本が保証されないものが多いためです。
高い利率を取るには、リスクを取らないといけない。

いっぽう、低い利率で良ければ、リスクも比較的低く抑えられます。
代表的なのは日本国債。日本が潰れなければ絶対に大丈夫で、
しかも為替リスク(円安で損をするなど)もなく確実に元本が守られます。
日本が潰れたらアウトなので、絶対に安全というわけでは無いのですが。

ともかく例えば前述の600万円を稼ぐには、
3%で回すなら2億円、10%で回すなら6000万円あればいいけど、
0.5%の日本国債では12億円必要ということになります。
ちなみにその600万円には20%の税金がかかるんで、
実際は480万(+今なら復興特別増税も引かれる)しか残らないですけどね。
まあ何にしても低リスクで稼ぐにはそれだけ莫大なお金が必要で、
それが最も大きな問題です。

増やす元のお金がないから投資で稼ごう、とすると
その元本を増やす過程でリスクを取らないといけなくなります。
「10%で回す」とか、ノーリスクでできるんなら全国民がとっくにやってます。
もちろん投資について勉強していくことは重要だと思いますが、
お金は他の方法で増やすべきです。

例えば年収300万円でも、年間200万円で暮らせば30歳を過ぎたあたりで約1000万円が貯まります。
このように、基本的に自分の収入を積み重ねて最初の元本を作るのが一番健全でしょう。
資産家への道を目指す場合、若いうちに貯めておくことが重要になります。
なぜなら、人間は一度贅沢な生活を始めるとグレードダウンするのが難しいのと、
結婚や育児等で徐々に使うお金が増えていくためです。

別に増やさなきゃいけないわけじゃないんですけど、そういう考え方もありますよという話。
何にせよ明確に目的を持って投資すると、「何となくお金を増やしたい」という形の投資より
利益確定や損切がやりやすくなって、結果的にパフォーマンスが上がるという側面もあるように思います。

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