2012年3月13日 円安で原油高

昨日も書きましたが、1ドル76円から82円まで円安が進みました。8%くらい円安になったことになります。
つまりどういうことかと言うと、円の価値が8%下がったということです。

リーマンショック後に一度落ち着いた原油価格は、その後2年ほどゆるやかに上昇してきました。
ところが同時に日本円の価値もゆるやかに上がっていったおかげで、日本人は安い状態でずっと原油を買えてきたわけです。
しかし円安が始まると、現実に引き戻されます。
ガソリンなどの値上げはもちろんですが、火力発電の値段も上がるので電気代も当然上がります。

日本はこのタイミングで脱原発とはなかなか前途多難のことですね。CO2の国際排出量規制の罰金もあるし。

もちろん原油だけじゃないです。安い中国製の品物も、今後は値上がりするでしょう。中国もまた、この2年で人件費が飛躍的に伸びました。
外食産業でも、結構こっそり外国産の食材とか使ってます。ブラジルの鶏肉とか、メキシコのかぼちゃとか、エクアドルのブロッコリーとか。値上がりするんでしょうね。

かと言って、円高がいいというわけではありませんし、円高を保つ術もありません。
これから円は徐々に「正常」に戻るだけです。
その時やっと、日本の真の国力が露呈することになるんでしょう。
1ドル110円台だった2008年頃も、世界の食糧争奪戦で日本が買い負け始めてたんだよな…。

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