2012年12月1日 続原発でも脱原発でも

日本未来の党が脱原発脱原発ってうるさいのですが、
国民の関心的には確か原発は3位だったと思います。上位は経済対策と少子高齢化対策だっけ。
つか火力発電中心になることで電気のコストが上がりすぎて、
そろそろ次々と国内から工場が海外に移転しそうですが、どうするつもりなんでしょうか。

原発をなくしていく事の検討は重要なんだけど、
そのことを海外に聞こえるくらい大声で言ってしまうのが問題なのです。
外人は既に日本人がLNGを買わざるを得ないと分かっているから(代替手段がない)
高値で吹っかけるのが基本となっているそうです。で、電気代アップ。
じゃあ火力発電は石油・石炭を使えばいいじゃんと思っても、
発電所ってのは別に石油・石炭とLNGの中から毎日好きな燃料を選んで動かせるって仕組みではないわけで。

今年電力が足りたから原発は不要という意見も見かけますが、
電気代が上がると辛いのは個人ではなく企業なんですよね。
個人としての有権者各位が「不要だ!」と言っていても、国全体として不要という結論は得られないでしょう。

で、まあこのままだと最初に書いた通り、日本では電気を使った製造業を行うことが難しくなってくると。

—-

個人的に注目しているのは、本当は原発は継続して欲しいけどそうとは言えないので黙っている人の数。
ぶっちゃけ過半数が実はそっちなんじゃないのかと思う時さえありますが、
個人的にはどっちも問題だと思うものの、共通しているのは
「電気代が上がると何がどれくらい大変なことになるか」「今後原発が事故る確率はどれくらいなのか」が見えないことですよね。

前に似たような話を書いた気がしますが、
「A発電は10%の確率で事故ります、日本は90%の確率で大成功をおさめます」
「B発電は1%の確率で事故ります、日本は90%の確率で沈没します」
みたいな、その数字の部分でみんな好き勝手な「ぼくのかんがえた数字」を当てはめてる状態。

ついでに今は不況と円高が重なって火力発電の燃料がかなり安いのも、
日本人が脱原発を選びやすい要因になっていると思います。
原発を動かし続けろよと言ってるわけじゃなくて、原発を止めてもそれはそれで厳しい未来が待ってるよね、だから止めた場合と動かし続けた場合で具体的にどうなるのか知りたいよね、という話です。

——

もし原発が爆発する可能性というものを正確に計ることができたとしたら、何%からがアウトなんだろうね。
0.001%くらい?
0.00000000000000000001%でもだめとなると、
その人は家から出ると車にはねられるかもしれないから、原発反対デモにも参加できないわけですけども。

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コメント

  1. おてう より:

    >赤い人さん
    原発周辺市町村への交付金は既に法律化されていると思うので、急に原発を止めても交付金はすぐには止められないような。
    脱原発を支持する場合は安全面のみで議論した方が良いように思います。
    これからの日本を考えると、必要な電力は徐々に減っていく方向だと思うので
    長期的にはそんなに悲観的な問題ではないのかもしれませんけどねー。

  2. おてう より:

    >赤い人さん
    原発周辺市町村への交付金は既に法律化されていると思うので、急に原発を止めても交付金はすぐには止められないような。
    脱原発を支持する場合は安全面のみで議論した方が良いように思います。
    これからの日本を考えると、必要な電力は徐々に減っていく方向だと思うので
    長期的にはそんなに悲観的な問題ではないのかもしれませんけどねー。

  3. 赤い人 より:

    >個人としての有権者各位が「不要だ!」と言っていても
    不要ではなく、「やめて」ではないのですかね。
    電気代は安くても税金が上がっていますよ。(発電所周りの住民には事故前から振り込まれています)その税金金額は火力などを使っているコストよりもはるかに多いです。
    石油・石炭も海外で買っていますが、ウランも海外で購入ですね。しかもウラン鉱山での放射能問題で深刻化しています。
    工場内の水の汚染量もやばいですね。

    本当に考えなければならないのはシフトではないのですかね。
    中途半端に原発を使い、新しい発電システムが使えるようになったらシフトしていくのか、全力で新しい発電システムの開発に行っていくのか。
    電力が足りている内にどうにかしないといけない問題ではないかと。

    自分も自動車事故なんかと比べるんですが、強いて言うなら、せめて保証出来るようにしてよ。保証できないなら辞めて、という意見です。

  4. 赤い人 より:

    >個人としての有権者各位が「不要だ!」と言っていても
    不要ではなく、「やめて」ではないのですかね。
    電気代は安くても税金が上がっていますよ。(発電所周りの住民には事故前から振り込まれています)その税金金額は火力などを使っているコストよりもはるかに多いです。
    石油・石炭も海外で買っていますが、ウランも海外で購入ですね。しかもウラン鉱山での放射能問題で深刻化しています。
    工場内の水の汚染量もやばいですね。

    本当に考えなければならないのはシフトではないのですかね。
    中途半端に原発を使い、新しい発電システムが使えるようになったらシフトしていくのか、全力で新しい発電システムの開発に行っていくのか。
    電力が足りている内にどうにかしないといけない問題ではないかと。

    自分も自動車事故なんかと比べるんですが、強いて言うなら、せめて保証出来るようにしてよ。保証できないなら辞めて、という意見です。

  5. おてう より:

    >匿名さん
    おー!どうもありがとうございます。
    リスクマトリックスは仕事で扱ったことがあるのですが、
    原発が10^-6というのは知りませんでした!
    国民もその数字で納得してくれるといいですけどねー。

  6. おてう より:

    >匿名さん
    おー!どうもありがとうございます。
    リスクマトリックスは仕事で扱ったことがあるのですが、
    原発が10^-6というのは知りませんでした!
    国民もその数字で納得してくれるといいですけどねー。

  7. 匿名 より:

    確率論的安全評価というものがあります。
    ざっくり言うと、事故が発生する確率とその被害の大きさを掛け合わせた期待値を求めることでリスクを定量化する手法です。
    原発の場合、10^(-6)未満を目指して安全に取り組んでいくということになっています。

  8. 匿名 より:

    確率論的安全評価というものがあります。
    ざっくり言うと、事故が発生する確率とその被害の大きさを掛け合わせた期待値を求めることでリスクを定量化する手法です。
    原発の場合、10^(-6)未満を目指して安全に取り組んでいくということになっています。