2014年1月27日 ICBCのICBM

金曜から2営業日連続での大幅株安。
原因の1つはアメリカの量的緩和の縮小懸念で、
アメリカがお金をばらまく量を減らすことで、相対的に各商品の価格が下がるという話。
そしてもう1つが、前から僕が一番気にしている中国の金融懸念らしい。
中国工商銀行という所が発行した高利回り・高リスク商品がデフォルトになるっぽいという話で、
こういうのは1つデフォルトすると他も大丈夫なのかという懸念が出てきたり、
関係ない他の商品からもみんなが一斉に手を引いたりするので、実状以上に影響が出たりする。

どうやら問題になっている商品は、富裕層向けに販売された投資信託らしいんだけど、
そんなのたくさんあるんだからデフォルトになる投信がが1つだけで済むとは思えない。
似たような運用をして似たような成績になっている投信が絶対にある。と思う人が多そう。
ちなみにロイターが報じたのは1月17日だったそうですよ。知らなんだ。

ちなみに中国工商銀行って小さい銀行なのかと思ったら中国最大の銀行でした。
中国商工銀行の偽物かと思ったら、もともと商工じゃなくて工商でした。

日本で言ったら三菱東京UFJ的な、いや時価総額だとそれより大きいらしいですけど、
そういう信頼できるはずの銀行が出した投信がデフォルトしたら、
投資意欲は大分削がれますよね。
すぐに動きが無かったのはおそらく投信の性質の問題もあるのでしょう。
株やFXなんかは1日単位で気軽に売買できますが、
投信は売買に手間とお金がかかるので、よほどのことが無ければ満期まで持っておきますからね。

デフォルトするなら1月31日だそうです。
まだ期日があるので、当日のデフォルトしたというニュースに対しては市場は「織り込み済み」の動きを見せるでしょうが、
その後の様子まで注視する必要がありそうです。
特に風が吹けば倒れそうな南欧方面とか。

そういえば中国工商銀行の略称はICBCらしいです。
大陸間弾道ミサイルは略してICBMですが、今回のICBC問題も大陸を超えて諸外国に着弾するのでしょうか。

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