2014年3月26日 メロンパン

昔の話。
かつてテレビの番組を見て人生観が大きく変わったことが1回だけあります。
人生観なんて大げさで、実際は経済・経営に関する考え方なんですけど、
移動販売のメロンパン屋の話を見た時でした。
多分2004年くらいだったんじゃないかと思います。
車の中でメロンパンを焼いて、焼き立てをランチタイムの新宿で売るという。
なんか細かい数字は覚えてないんですけど、タネが60円で販売1個120円、
60円×1500個×20日で月収180万円、年収2000万円くらい、みたいな話です。

文字にするとそれだけになっちゃうんですけど、この番組から当時の僕が吸収したことは多かったです。

・パン屋で最も人気のあるパンはメロンパンという事実
そもそもそれ自体そんなに知られてないですよね。
知られていないものを題材に商売をしている、ということの重要性も学びました。

・1日の売上×日数で月収が出るという算出方法
当たり前っちゃ当たり前ですけど、サラリーマンとして月給をもらっていると
1日単位という考え方は全く抜け落ちます。
1単位当たりの利益×個数×日数という掛け算の感覚を持つことは基本でかつ重要だと思います。
まあそのせいで、利益の目減りを実働日数でカバーする人が続出するわけですけども。

・職の見た目と実状は異なるということ
パン屋が年収2000万稼ぐとか普通は思わないです。
見た目と実態というのは全く違うんだなということを学びました。
そして儲かると思われていないものほど、ライバルが少なくチャンスがありそうだとも思いました。

・新宿という一等地で1000個売ること
メロンパン1000個って。1人2個でも500人。
ランチタイムと前後の計2時間くらいで捌くんですか凄いことです。
多く捌くには「作る」「買う人が来る」だけでなく「売る」も必要で、
どれか1つで詰まればそこが律速になることを知りました。
また、そもそもそれだけ人が来るのが凄いです。
宣伝方法については番組でも触れられていなかったのですが、
少なくとも1000個売れる場所というのは限られています。立地の重要性を知りました。

もちろん情報がどこまで本当なのかは知りませんけど、
それにしてもたった1つの番組から、当時社会人2年目だった僕は多くのことを学びました。
きっとここに書いた以外にも色々な発見があったと思います。
もしかすると何かの本にはこのようなことが書いてあるのかもしれませんが、
それにしても突然にこういう情報を投げつけてくるテレビというシステムは、本当に面白いなと思います。

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