オプション取引とは

投資におけるオプションとは、何かを将来売買する権利のことを指します。

オプション取引というのは、将来売ったり買ったりする権利の取引です。

オプション取引のコールとプット

将来買う権利を「コールオプション」、将来売る権利を「プットオプション」といいます。

オプション取引には、コールを買う、コールを売る、プットを買う、プットを売る、の4通りの注文が存在します。

コールを買う

買った値段より先物が高かった場合、差額が利益となります。そうでなければ、買った代金が損失となります。

コールを売る

売った値段より先物が高かった場合、差額が損失となります。そうでなければ、売った代金が利益となります。先物が暴騰した場合、損失が無限に広がる可能性があります。

プットを買う

買った値段より先物が安かった場合、差額が利益となります。そうでなければ、買った代金が損失となります。

プットを売る

売った値段より先物が安かった場合、差額が損失となります。そうでなければ、売った代金が利益となります。先物が暴落した場合、損失が無限に広がる可能性があります。

日経平均先物のオプションの例

 

例えば、2月9日期限の日経平均先物20000円のプットを、1枚10000円で売った場合を考えてみましょう。

これを買った人は、2018年2月9日にあなたに日経平均先物を20000円で売りつける権利があります。しかし2月9日に日経平均先物が20000円より高ければ、相手は20000円で売りつける権利を放棄できます。そうなれば、あなたはプットを売って手に入れた10000円が利益となります。

但し、もしも日経平均が20000円より安くなった場合は、あなたはその安くなった日経平均先物を20000円で買わされることになります。もしも日経平均が19900円になっていたら、20000円で買わされて100円の損害?いえ違います。日経平均先物の場合は1枚が日経平均株価の1000倍なので、10万円を払うことになります。(10000円はゲットできるので、損害額は9万円です)

以上をまとめると以下のようになります

・2月9日の日経平均先物が20000円より高ければ、10000円の利益

・2月9日の日経平均先物が20000円より安ければ、20000円との差額×1000円の損失

オプションを買う人と売る人の特徴

このようにコールやプットの売りは、損失が出た際の損失額が当日まで分からないというリスクがあります。特に大暴騰・大暴落が発生した時には、とてつもない損失を抱えてしまう可能性があり、注意が必要です。

逆にコールやプットの買いは、損失の額は固定となります。そのため、他に現物の商品を持っている投資家が、大暴騰・大暴落の際のリスクを軽減したい場合に追加で先物のコールやプットを購入します。