先物の重要度:A(知っていた方が良い)
先物とは
先物というのは、将来何かを売買することを約束するという取引のことです。先物には必ず「期限」(限月/げんげつ)が併記されており、例えば「日経平均先物の3月限」というと、3月の第2金曜の朝に日経平均株価と同じ金額で売れる物体(形は無いですが)の売買を表します。
この場合、3月の第2金曜の朝の日経平均株価が21000円だったら、「日経平均の3月限」を買った人は21000円で売ることができます。もしも日経平均先物3月限を20000円で買っていたなら、1000円の儲けとなるわけです。(※)
先物というと、昔は大豆や石油など「まだ収穫されていないものを将来売買する権利」を指しましたが、現在はこのように株価などの「指数」の先物が商品として色々用意されており、投資の対象となっています。
(※)日経平均先物の場合は1000倍が1単位なので、上記のケースだと日経平均先物を1枚持っていた場合は100万円の利益となります
先物の特徴
先物は売買する権利の契約ですから、買うだけでなく売り手として参加することも可能です。つまり、将来日経平均株価が下がると思ったら、日経平均の先物を売ることで、値下がり時に利益を得ることも可能です。
また、先物の売買の多くでは、いわゆる証拠金による取引が採用されています。そのため自分が持っているお金より大きい金額の取引が可能となり、実質的にレバレッジをかけることができます。
また、先物は流通枚数に限りがありません。株の場合は発行されている株を売買するので、少数しか発行されていない株は取引が難しいケースがありますが、先物は買いたい人と売りたい人がいる限り、全体数の制限なく取引ができます。