ライブドアショックの重要度:B(知っていても良い)

ライブドアショックとは

2006年1月16日に、当時東京証券取引市場(マザーズ)に上場していたライブドア社に証券取引法違反の容疑で強制捜査が行われました。このニュースを発端として日本の株式市場で起こった大暴落のことを、ライブドアショックと呼びます。

ライブドアショックの背景

ライブドア社は、新興市場であるマザーズに株式上場を果たし、やがて株価は急上昇。当時のネット系ベンチャー企業の代表格として知られていました。社長の堀江貴文氏もプロ野球チームやテレビ局の買収や衆議院選挙の立候補などを通じて日本全国で目立つ存在となり、若き成功者の代表的存在となっていました。

そのライブドア社に粉飾決算の強制捜査が入り、やがて上場廃止に陥るという事件は、新興市場への投資熱を一気に冷やすことになります。

ライブドアショックの市場への影響

日本の有名企業の平均株価である日経平均は16200円台から一時的に15000円台まで下がるものの、その半月後には元の値段に戻っています。それに対して新興市場であるマザーズの平均株価(マザーズ指数)は、ライブドアショック後には依然の10分の1にまで下落し、以後数年にわたり低迷を続けました。

このように、ライブドアショックは発生時点では日本中にパニックが起こったものの、長期目線で見れば新興市場にのみ大きな負のインパクトを与えた事件であったと言えます。