ドラゴンクエスト4「今度こそ極限低レベル・ボス撃破」
〜その2:基礎知識編〜
著者:おてう



もくじ / 基礎知識編 // 各ボス攻略: 4章まで / 5章前半 / 5章後半 / デスピサロ戦術 / デスピサロ実戦 / あとがき


はじめに

ここでは、今回のプレイの概要について簡単にまとめてみました。
我ながら何か攻略レポートを書くたびに毎回同じようなことを書いているような気もするので、 面倒だったら一番最後の「馬車殴り」以外は全て読み飛ばしてしまいましょう。


最初にここで、今までのDQ4「低レベルボス撃破」記録の変遷をまとめておきます。

★DQ4「低レベルボス撃破」記録変遷★
ボス名その1:02/01/18発表(MS-06)その2:02/04/28発表(おてう)その3:今回発表
ピサロの手先  ライアン1、ホイミン?ライアンLv1、ホイミンLv?ライアンLv1,ホイミンLv?
カメレオンマン アリーナ1、クリフト1、ブライ1アリーナLv1、クリフトLv1、ブライLv1アリーナLv1、ブライLv1
武術大会    アリーナ4アリーナLv4アリーナLv3
バルザック   オーリン?、ミネア3、マーニャ1オーリンLv?、ミネアLv1、マーニャLv1オーリンLv?、ミネアLv1
裏切り小僧   勇者2勇者Lv2勇者Lv2
灯台タイガー  ホフマン?、勇者7、ミネア6、マーニャ1ホフマンLv?、ミネアLv1ミネアLv1
キングレオ   クリフト1クリフトLv1クリフトLv1( or トルネコLv1)
バルザック+  アリーナ4、トルネコ1、クリフト1、ミネア6クリフトLv4、ミネアLv1トルネコLv1、ミネアLv1
とうぞくバコタ クリフト1クリフトLv1クリフトLv1
ピサロナイト  クリフト1クリフトLv1クリフトLv1( or トルネコLv1)
エスターク   クリフト4クリフトLv4クリフトLv4
アンドレアル  クリフト4クリフトLv4クリフトLv1
ギガデーモン  ミネア6、クリフト4、トルネコ1、アリーナ4クリフトLv4クリフトLv4
エビルプリーストブライ1、トルネコ1、クリフト4クリフトLv4、トルネコLv1クリフトLv1、トルネコLv1
ヘルバトラー  勇者17、クリフト4クリフトLv1、ブライLv1、トルネコLv1、ミネアLv1
(メガザルの腕輪使用)
ミネアLv1
デスピサロ   勇者17、クリフト4、ミネア6、アリーナ4、
ブライ1、トルネコ1、マーニャ1、ドラン?
(最終形態のみ腕輪使用)
勇者15、クリフト4、ブライ1、トルネコ1、ミネア1
(メガザルの腕輪使用)
アリーナLv4、クリフトLv1、ブライLv1、
トルネコLv1、ミネアLv1、ドランLv?
(メガザルの腕輪使用)
色ヌリは最低記録。赤背景はMS-06達成、緑背景はおてう達成。

今回のプレイの条件

今回はあんまし必要ないよーな気もしますが、まず最初に一応今回のプレイの条件を確認しておきましょう。

(1)出来るだけ低いレベルでボスを撃破する
(2)種や木の実の使用は、ストーリー攻略上必ず手に入るもののみに限る。出来るだけ使用回数を制限する(←オプション)。
(3)ラスボス戦以外でのメガザルの腕輪の使用を禁止する。
(4)ボスを撃破した後はリセットし、別の高レベルキャラで倒しなおして先へ進む。

(1)について補足しますと、ココで言うレベルとは「撃破に参加したメンバーの合計レベルと平均レベル」を指します。 使わないキャラは殺しておき、ボス戦には一切関与しません。

(2)に関しては、さらに「出来るだけ使用個数を制限する」という努力目標を掲げますが、目的はあくまで「低レベル」ですので、もちろん1番目の条件を最優先します。 また3番目の条件ですが、メガザルの腕輪は「自分が死んだ時に仲間全員を生き返らせる」という反則的な回復力を持つ特異なアイテムです。 これがあると通常の「低レベル攻略」がつまらなくなってしまうので、基本的には使用を禁止しています。 但しメガザルの腕輪を使うことで革命的な戦術が生まれるラスボス戦では、使用しました。

4番目の項目については次で説明してます。もう知ってるよっていう人は読み飛ばしちゃいましょう。

ボスの攻略とゲームの進行の分離TM

ここで一応「低レベルクリア」と「低レベルボス撃破」の違いを説明しておきましょう。 既にこの「低レベルボス撃破」もやり込み界ではすっかりメジャーな制限項目になりましたので、 ご存知の方は読み飛ばしてください。

今回のプレイでは、各ボスの撃破が物語として一貫していません。
例えば、途中で必ず倒さなくてはいけないエスタークはLv4のクリフトが1人で倒しています。 しかし、その次に出て来るボスであるギガデーモンもやっぱりLv4のクリフトが1人で倒しています。 これは通常有り得ません。何故なら、エスタークを倒した時にクリフトは経験値15000を獲得し、 大幅にレベルが上がるはずだからです。
今回の攻略では、「ボスを撃破するキャラのレベルを下げる」ことを優先するため、 以下のような流れでゲームを進めています。

(1)まずはエスタークをLv4のクリフトが倒す(=「エスターク低レベル撃破」の達成)
(2)ここでセーブせずにリセットし、他の強いキャラであらためて倒し直す。(その際クリフトは殺しておき、経験値が手に入らないようにする)
(3)次のボス・ギガデーモンにLv4のクリフトが挑む

今回のプレイでは、以上のような「まき戻し」が当たり前のように行われています。


というか、実は一度大きな「まき戻し」を行っているので、プレイは実質2回行っています。
1回目はアリーナに木の実類を一切使わず、代わりに高レベルに育てることで武術大会を突破します。
これにより木の実類は温存され、途中のボス撃破で木の実が使えるようになるわけです。
しかし、これではアリーナをラスボス戦で使用することが出来ません。
そこでヘルバトラーまで倒した後、セーブを取っておいた武術大会前から2回目プレイを行います。
今度はアリーナに木の実類を投与してLv4で武術大会をクリアし、がんがん話を進めてラスボスに挑みます。


次に「低レベルクリア」と「低レベルボス撃破」の違いを説明しておきます。
通常「低レベルクリア」と呼ばれているのは、低レベルで「クリア」をすることが目的です。 このプレイ形態においては、最終的にクリアした段階でのパーティーのレベルが問われます。 それに対して、今回僕が行ったのは「低レベルボス撃破」で、これは各ボスを倒すレベルの低さを競うものです。 1匹1匹のボスに対して、これ以上低いレベルは有り得ないという極限の状態で勝利します。 パーティー内にレベルの高いキャラもいますが、 馬車があるなら馬車から一歩も外に出さないとか、あるいは 戦闘開始時に殺しておくなどという方法で戦力外とし、一切使用しません。

本プレイの見所

今回のプレイの見所は、「強力なボス達をいかに低いレベルで倒すか」の1点のみです。 今回はついに全ての敵をLv4以下のキャラのみで倒すことが出来ました。 しかも、1匹の敵に対して何百回挑むとかいうウソっぽい攻略はありません。

こんなに低いレベルで倒せるのかと分かると、きっとレベルを上げるのが面倒になるでしょう。
……別にならないか。

基礎知識

ここから先は、今回のやり込みを達成するのに必要な知識をまとめていきます。

各キャラの能力

極限に低いレベルでクリアするには、まず導かれし8人とNPCキャラの特徴を良く知ることが重要です。
まずは各キャラの能力を順に分析してみましょう。

ライアン
バトランドの王宮戦士。
1章終了時にバトランド王から経験値10000を押し付けられてレベル15になってしまうため、
今回のプレイで表舞台に出て来ることは絶対にありません。

アリーナ
サントハイム城の姫。武術大会にアリーナ一人で出なくてはいけない関係で、
5章でレベル1を保つことが出来ず、出番はほとんどありません。
有名な特徴は、レベルが上がるごとに会心の一撃の確率が爆発的にアップすることですが、
今回は最高でもレベル4までしか上がらないため、会心の一撃を見ることは滅多にありません。
但し武術大会では、その滅多に出ない会心の一撃をひたすら信じてリセットを繰り返します。

クリフト
サントハイムの神官。通常プレイ時にはラスボスにもザラキを唱えちゃう有名人ですが、
残念ながら今回は低レベルクリアに付き、そもそも敵に向かって唱える呪文すら覚えさせてもらえません。
クリフトの魅力と言えばやっぱりスカラ。
DQ4のスカラは強力なので、行動の主体が打撃の敵はスカラのみで完封できてしまうことさえあります。
また、比較的いろんな武器防具を装備できることでも重宝します。
ただし炎を軽減する鎧を一つも装備できないのが難点です。

ブライ
サントハイムのじいさん。ファミコン版ではただの荷物持ちだった気がしますが、今回もやっぱり荷物持ち。
レベルが上がればバイキルト・ルカニ・ピオリム・マヌーサ・ラリホーと多彩な呪文を使ってくれたような気がするが
最近はそんな高いレベルに上げてやった覚えがないため、単なるじいさんの座は揺るぎません。
しかし今回のラスボス戦では、レベル1であること自体が重要であるため重宝されます。

トルネコ
3章のお金を5章に届ける人。
一部のボス戦では大活躍しますが、その役は別にトルネコじゃなくても誰でも大丈夫でした。
ただしラスボス戦ではあっと驚く大技を繰り出します。いろんな意味で驚くこと間違いなしです。

ミネア
回復魔法を使う占い師。特徴は銀のタロットを使えることと、守備面が充実していること。
勇者とライアンが使えないと言う状況では、炎耐性の鎧とはぐメタシリーズを両方装備できるのはミネアだけです。
そういう意味で、ヘルバトラーなどはミネアでないと絶対に倒すことが出来ませんでした。

マーニャ
魔法使いの踊り子。本来は強力な攻撃呪文を連発するド派手なキャラですが、今回の最強呪文はもちろんメラ。
そのため存在価値は特になく、本攻略においては導かれし8人中唯一の1回も使われないキャラになっています。

勇者
攻撃、防御、回復、全てにおいて優秀なオールラウンドプレイヤー。
しかし裏切り小僧の経験値によってLv7になってしまい、
さらには天空城でマスタードラゴンから経験値を押し付けられてLv15になってしまうため、
今回の低レベル記録にはほぼ全く参加できません。

ホイミン
ホイミでライアンをサポートします。
HPが半分を切るとほぼ必ずホイミを使ってくれるため、とても便利です。

オーリン
4章で攻守の要。ミネアはオーリンの陰に隠れてこそこそ攻撃を行います。

ホフマン
5章灯台タイガー戦限定で参加して大活躍できるはずが、ここもミネア1人での攻略が達成されたため完全に不要キャラになりました。

パノン
まどろみの剣を装備しており、何故かボスでさえ眠らせることが出来るという素敵なキャラです。
しかし今回は使用しません。眠らせなくても勝てたので。
ちなみにパノンが参加できるボス戦はキングレオ、バルザック+、バコタ、ピサロナイト、エスタークで、意外と多いです。

ルーシア
眠いですう。

ドラン
攻撃力とHPがバカ高く、特にHPは何と他キャラの10倍!!他のキャラが弱いだけですけど。
ラスボス戦で使用しますが、
絶妙なタイミングで甘い息(ラリホー=効かない)を使ったりしちゃうクリフト系キャラです。

使用キャラを考える

さて前項で各キャラの特性は大体お話しました。 では次に、どのようなボス戦でどのキャラを使うべきかを考えておきます。 詳細は各ボス攻略の所をご覧いただくとして、ここでは概念的なお話をします。

まずは守備面から。「耐性」ってのがよくわかんにゃいという方は、下のほうに確か書いてあるのでその辺を見てみてください。


打撃攻撃主体の敵に対して
クリフトとミネアの超強力武装でかなり軽減できます。 それでもダメな場合は、クリフトのスカラを用います。 DQ4のスカラは強力で、たとえLv1キャラであっても、最強装備時にはラスボスの攻撃さえも無効化します。 はぐれメタルシリーズを全て装備できるのはクリフトとミネアのみです。 トルネコも盾以外は装備できます。この3人に比べてアリーナ、ブライ、マーニャの守備力はガクンと落ちます。

呪文攻撃主体の敵に対して
呪文は軽減が"比較的"楽です。 鎧でダメージを3分の2に軽減でき、クリフトならミラーシールドでさらに3分の2にできます。 しかも、さらに根本的に呪文を防ぐ方法があります。それはマホカンタとマホステです。 どちらも今回の攻略では覚えることは出来ませんが、それぞれ天空の盾とはぐれメタルの盾を 戦闘中に「使う」ことによって効果が得られます。どちらも1つずつしかない上に冒険の後半で手に入る貴重なアイテムですので、 その点で使い勝手の問題があります。 呪文を使ってくる敵は大抵呪文と同時に打撃が脅威になっています。 そこで、この両方に対して効果の高いはぐれメタルの鎧を装備できる人が有利になってきます。 ミラーシールドも装備できるクリフトが最も良いと言えるでしょう。

ブレス攻撃主体の敵に対して
ここで「ブレス」とは、炎や吹雪の攻撃全般を指すことにします。 ブレス攻撃は耐性防具で固めて軽減するしかありません。 ドラクエのシリーズではいつでもラスボスが必ず使ってくるのがブレスです。 ブレスを完全に防ぐ方法は無く、防具で軽減するしかないのですが、ブレスを軽減できる防具というのも数に限りがあります。 まず鎧装備でダメージを3分の2に軽減できるのはアリーナ、ミネア、マーニャ、女勇者(天使のレオタード)、ブライ(水の羽衣)、のみ。 次に、はぐれメタルの盾を装備できるのがミネア、クリフト、ブライ、マーニャ。 つまり、両方装備できるのはミネア・マーニャ・ブライのみです。 この3人の中で打撃攻撃にも強いのはミネアだけです。 従って、今回の条件内でブレス系ボスに対して最強なのはミネアになります。


多くのボス戦でクリフトが出て来るのは、一つにはLv1であっても防御力の高い防具を一番多く装備できるため、打撃に耐えられること。
もう一つには、Lv4にすればスカラが使えるようになるため、自分以外のキャラの打撃ダメージをも抑えることが出来ると言うことがあります。



次に、攻撃面で使用できる呪文・特技を考えます。
今回の攻略ではほとんどのケースにおいて、 「絶対にこちらが死なない状況」を作ってから「少しずつダメージを与えていき倒す」 という攻略は行えていません。わずかな死亡確率を毎ターン迎えながらの攻略なので、 出来る限りの早期決着を目指すべく以下のような手段がとられます。

ルカニ
敵の守備力を下げることの重要性は無視できません。 と言いつつも実は今回はルカニは使いませんでした。
ルカニを覚えるにはブライかマーニャがLv4になる必要があるからです。
ラスボス戦では皆殺しの剣を使ってルカナンの効果で代用しています。

銀のタロット
ミネアの専売特許です。 今回はこれがないと絶対に攻略できない場所がありました。 その場合は最優先でミネアがパーティー入りします。

会心の一撃
さて突然問題です。会心の一撃を一番多く出すのは誰でしょうか? 答えはもちろんアリーナ…だと思いますよね普通は。しかし今回はレベルが低いので、アリーナの会心率は高くありません。 今回はアリーナ=会心とかいう考えは捨てましょう。

今回とある場所で、ダメージの上乗せが必要になります。
そのときに会心の一撃を期待するのは…



トルネコです。



石につまづいてくれることを祈ります。なんて攻略だ…。
まあ実際は「商人軍団」も結果的に会心の一撃に近い効果になります。

レベルアップの仕組み

低レベルクリアをする前に必ず知っておかなければならないのが、経験値とレベルアップの仕組みです。
DQ4は他の多くのDQシリーズと同じで、「戦闘終了時に生き残っていた人のみが、生存人数に関わらず一定の経験値を得る」 というパターンです。例えばエスタークを1人で倒しても4人で倒しても、戦闘終了時の生存者全員が経験値15000を獲得します。

となると、低いレベルで先に進もうと思ったら、全てのボスを倒す際には 各ボスの経験値を誰が請け負うかをよく考えなくてはいけません。 もっとも今回は、いったん低レベルで倒したらその後高レベルキャラが倒しますのでこの問題はほとんど発生しません。

ステータス吟味

ドラクエ4の世界では、不幸なことにレベルアップ時のステータス上昇量が一定ではありません。
つまり、レベルアップ時に最高の上昇値を得られなかったら、リセットしてやり直し、
何度も何度もレベルを上げて満足のいく上昇を得るまでやり直します。
(この作業は「吟味」と呼ばれます。)
とはいえ今回はほんとにレベルが低いので、この吟味はそんなに大変な作業ではありません。
実は吟味してレベルを上げたのはクリフトとアリーナ(しかもどちらも最大でLv4)だけです。

お金はカジノで

今回はとにかくことごとく敵を倒しませんので、普通に考えるとお金は手に入りません。 しかし、カジノで稼ぐことが出来ます。 カジノの格闘場に慣れれば、大体1時間当たり20000枚くらいコインを増やすことが出来ます。
いや、慣れすぎかもしれませんが。
ともかく、手に入れたコインで、祈りの指輪(移民の町のカジノがあればマジカルスカート)を手に入れます。 そしてこれを店に売ります。祈りの指輪1こで2250G 、マジカルスカートは7350Gで売れますので、 これで資金を無限に調達できます。

ゴスペルリングやはぐれメタルヘルムを含めても、50時間はかかりません。

木の実や種について

今回は木の実や種は、拾えるもののみを使用します。 一応出来る限り使用量を減らすように努力しています。 これらは一度使うとなくなってしまいますから、できるだけ使わないようにします。 また撃破後は、使用する前の状態のセーブを使って、高レベルキャラでボスを倒しなおします。

自然回復ってなに?

「自然回復」とは、毎ターンが終了する時にHPが一定量だけ自動的に回復することです(画面にはなにも表示されません)。
例えば5章で戦うバルザック+は、HPは500しかないのですが毎ターン50の自然回復があります。 ですから例えば4ターン目が終了した時点で与えたダメージが500に到達しても、< その間に50×4=200だけHPが回復していますから、まださらにあと200のダメージを与えないと倒すことが出来ません。
敵が自然回復を持っている場合は、まず初めは攻撃を仕掛けず準備を整え、 準備が整ってから一気に攻撃を仕掛けて短期間で倒すのが理想的です。

「耐性」「耐性防具」ってなに?

DQの世界には、特殊な技に対する「耐性」という隠し要素が存在します。 この値はステータス画面を見ても分かりません。今作では、ある特定の防具を装備することで、 各キャラは「耐性」を得ることが出来ます。ボス戦で苦戦するというのは、たいていの場合はボスの放ってくる強力な全体攻撃。 ほとんどが呪文かブレス攻撃(炎や吹雪)ですね。これらは全て、耐性防具を装備することによりダメージを軽減できます。 耐性を知っておくと、ボス戦で有利に戦うことが出来るのです。

種と木の実の上昇範囲

ご存知の通りドラクエの世界には、ステータスがアップする「種」や「木の実」が存在します。 これを無尽蔵に使ってしまえば「低レベル攻略」の存在意味そのものがなくなってしまいますので、 使用を制限します。
では具体的にどのくらい制限するのか?
ここは従来のドラクエやり込み伝統の、「拾えるもののみを使用」というルールを使わせていただきます。 この「拾い食いルール」(そういう残念な命名するのやめろよ自分)の特徴は、 後半に進むにつれて使える種の数が増えることにあります。
もちろん後に行けば行くほどボスが強くなりますので、 「拾い食いルール」は、やり込みにおいて絶妙なゲームバランスを保つことが出来るシステムとなります。


以下に、DQ4での種・木の実の効果を示します。
今回の攻略で使うのは以下の3種類のみです。
種の名前効果
命の木の実最大HPが4〜6上昇
力の種力が1〜3上昇
素早さの種素早さが1〜2上昇
具体的にいつどれくらい使ったのか、というのは各ボス戦のところに書いておきます。

これらの種の使用時には、もちろん最大上昇値を全て出します。 どうやって出すかと言うと、最大値が出なかったらリセットです。

というのは多少誇張で、「時の砂」入手以後はザコ敵戦内で使います。 戦闘中に種を使い、最大上昇値が出なかったら時の砂を使って種を使いなおすというわけです。

強い装備の入手法

ドラクエ4では主に5章以降、装備のお陰で本来あるべき姿より大幅にパワーアップすることが出来ます。
具体的には「小さなメダル」と「移民の町」があります。

(1)移民の町
移民の町は、自分で育てる町です。魔法のカギ入手後に作ることが出来ます。 但し最初は通常の町の他に「女性の町」「カジノ」「王宮」のみが作成可能です。 「バザー」「農場」「神官の町」「モンスターの塔」は、エスターク撃破後に初めて作成できるようになります。 各形態を作る利点は以下の通りです。

通常の町…守りのルビー
女性の町…炎のツメ、天使のレオタード
カジノ…マジカルスカート(金稼ぎ用)、はぐれメタルヘルム、ゴスペルリング
王宮…豪傑の腕輪、力の盾、ミラーシールド、奇跡の剣、破壊の鉄球
農場…命の木の実が落ちている
バザー…メガザルの腕輪

なお、作成するには移民をコツコツ1人ずつ探していくしかありません。
計画的に集めていけば、20時間で作れると思います。

(2)小さなメダル
メダルを集めることで、メダル王から景品をもらえます。
主な景品を手に入れられる最短のタイミングを書いておきます。

景品必要枚数最短入手タイミング
天罰の杖30枚移民の町作成後、キングレオ戦前
メガザルの腕輪34枚同上
はぐれメタルの盾52枚盗賊バコタ戦の後(エスターク城突入時)
グリンガムのムチ60枚エスターク撃破後

馬車殴りって何?

今回はこれを説明しておかなければなりません。


馬車の外にいる人たちが全滅した場合、生きている人が馬車の中から出てきますが、 出て来たターンは行動できません。 しかし以下のようにコマンドを入力すると、なんと馬車の中の人も同一ターンに攻撃ができるようになるのです。

(この技では素早さが重要になります。 以下例では、例えばアリーナ・クリフト・マーニャ・ミネアの素早さが255で、トルネコ・ブライ・ライアン・勇者の素早さが30程度としましょう。 事前準備としてアリーナ・クリフト・マーニャ・ミネアのHPを1にしておきます。)

1.トルネコ、ブライ、ライアン、勇者を外に出す
2.トルネコとブライとライアンのコマンドを「たたかう」で入力する。
3.勇者のコマンド入れずに(入れたら戦闘が開始してしまう)、×ボタンを押して、最初のコマンドまで戻る
4.メンバーを入れ換えて、アリーナ、クリフト、マーニャ、ミネアを馬車の外に出す。
5.アリーナ、クリフト、マーニャ、ミネアのコマンドを入力する。

これでコマンド入力作業は終了です。戦闘が始まります。

6.戦闘が始まり、まず素早いアリーナ、クリフト、マーニャ、ミネアが攻撃をする。
7.敵の攻撃で、アリーナ、クリフト、マーニャ、ミネアが全滅する。(そのためにHPを1にしてあります)
8.馬車の中から勇者、ライアン、トルネコ、ブライが出てくる
9.馬車から出てきたばかりなので本来行動できないはずのライアン、トルネコ、ブライが敵に殴りかかる

と、なるわけです。大体分かりましたね。
要するに、上記3番で×ボタンを押しても、トルネコ・ブライ・ライアンのコマンドは消えてなかったわけです。 これを駆使して、例えばエッグラ・チキーラ戦で、みんなの素早さを

アリーナ・ピサロ・マーニャ・クリフト > チキーラ > 勇者・ミネア > エッグラ > ブライ・トルネコ・ライアン

となるようにし、全員のHPを1にしておけば、1ターンに9人全員が行動することも可能になります。
もちろん、ルーシアとパノンが仲間にいる状態なら1ターンで最大10人行動が可能です。

これは低レベルクリアや低ターン撃破等のやりこみに活用できる技です。 この現象は2002年の同人誌執筆中に僕が偶然はっぴぃ邸で発見しました。 その時には馬車から出てきた人が敵に素手で殴りかかっていったので、「馬車殴り」と名づけました。 実際はどんなコマンドも有効です。

また、詳細な発生条件を調べてくださったあけみさんのサイトもご覧ください。
http://quistis.s7.xrea.com/akemi/basya.html

メガザルの腕輪について

何故ここでメガザルの腕輪の話を始めるかと言うと、今回の攻略において メガザルの腕輪は馬車殴りと深い関係があるためです。

前項の馬車殴りをお読みになった方は既にお気づきの通り、馬車殴りを行うためには「盾」役となるキャラが大量に必要です。 そこで、1ターンに1人ずつ出る死者(盾)をメガザルの腕輪で生き返らせることで、馬車殴りを継続して行います。

…それは卑怯ではないかと思われた方は、試しにやってみると良いです。
ただ闇雲に挑んでも、メガザルの腕輪が全然足りなくなります。

さて話がそれてしまいましたが、ここではメガザルの腕輪の効果について確認しておきます。
以下の4点は意外と知られていないかもしれません。

(1)装備している人が死ぬことで効果が発動。自分以外の全員がHP全快に
重要なのは、装備している人が死なないと効果が発揮されない(アイテムとして使うわけではない)ことと、 自分は生き返らないということです。 もっとも最初の話は、アイテムを使うまもなく瞬殺されてしまっても効果が発揮されるという利点にも化けます。

(2)効果は馬車の外のみ。
馬車の中には効果は及びません。あくまで戦闘に出ている人のみが回復の対象になります。 つまり、1人が死ぬことで3人が生き返るというのがメガザルの腕輪の効果です。 差し引き2人しか生き返らないんですね。意外と言うほどは強くありません。

(3)腕輪は一度使うとなくなる。
当たり前です。腕輪は一度使うとなくなります。 そこで、全員がアイテム欄の許す限りメガザルの腕輪を持ちます。 6人攻略と5人攻略の最大の差は、この持てる腕輪の個数の差だと言えるでしょう。

(4)腕輪発動前の全滅は全滅と認識されない
何を言っているのかといいますと、例えばHP1のトルネコがメガザルの腕輪を装備しているとしましょう。 馬車の外にはトルネコの他に死者が3人。敵は1ターン2回行動のデスピサロ。 この場合もしトルネコより先に敵が攻撃し、1回目の攻撃でトルネコが死ぬと、普通ならば全滅と判断されて馬車の中から仲間が出てきて、それからデスピサロの2回目の攻撃が来ます。 しかしメガザルの腕輪の効果がある場合は、馬車の中からは誰も出てきません。しかも、この時点ではまだメガザルの腕輪は発動しません。 その結果、デスピサロの2回目の攻撃は誰もいない所に繰り出される形となり、その後にメガザルの腕輪の効果が発動するのです。


なんと都合の良い効果なんだ……。


まあともかく、これで「馬車殴り+メガザルの腕輪」の趣旨は分かっていただけたのではないかと思います。
今回は、これをラスボス戦でのみ遠慮なく使っています。具体例はラスボスの所をご覧下さい。


※ドラクエシリーズで圧倒的回復力を持つ「メガザルの腕輪」が今作では移民のバザーで売られてしまっているわけですが、 今回はラスボス戦でのみ購入して遠慮なく利用しています。 これは、メガザルの腕輪を使うことにより革命的な戦術を生み出すことに成功したためです。 メガザルの腕輪を使う場合は、「ずるい」と文句を言われないようなレベルの攻略が至上命題となるわけですが、 その点は十分クリアできたと考えています。 ちなみに他のボス戦でこれ以上何個腕輪を使おうとも、今回の記録は1箇所たりとも塗り替えることは出来ないでしょう。


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