算数4年(上)第2回:計算のきまり 応用問題解説
予習シリーズ算数4年上・第2回:計算のきまり
応用問題A・応用問題B(最難関問題集P8~P11)の解説です!
応用問題A1⃣
偶数×偶数=偶数
偶数×奇数=偶数
奇数×偶数=偶数
奇数×奇数=奇数
かけ算の答えが奇数になるのは、奇数×奇数の時だけです。
(1)
まず、7ア × ウ =5エ3となっている部分に注目します。
七十いくつかが五百いくつかになるためには、7倍か8倍をすることになります。(6倍では最大でも79×6=474なので500にとどかないし、9倍では最小でも70×9=630で600をこえてしまう)
しかし偶数・奇数のかけ算の関係に注目すると、アとウはどちらも奇数であることが分かります。
よって、ウは8ではなく7となります。ウ=7
アは、7と掛けた答えの下1ケタが3ですから、ア=9です。また、エ=5です。
次に、下の足し算部分を計算します。オ=3,カ=2
最後に、79×イ=237なので、イ=3です。
(2)
まず最初に一番下の□□が、54-6=48となります。
また、6を掛けて48になっているので、割る数は8です。
次に、100の位の計算で、8×7=56が分かります。
ひき算を考えると、その周辺も分かります。
他にもわかる部分を全部うめて行きます。
最後に残った□は、8×□=40より、□=5となります。
応用問題A2⃣
\begin{cases}
A×C=E\\
D÷C=C\\
E-A=B\\
\end{cases}
一番組み合わせが少ないのは2つ目の式です。D=C×Cなので、以下の3通りしか組み合わせがありません。
- C=1、D=1
- C=2、D=4
- C=3、D=9
C=1、D=1ではCとが同じになってしまうのでダメです。よって、可能性は2つにしぼられました。Cは2か3のどちらかです。
次に考えられる組み合わせが少ないのは、1番目の式「A×C=E」です。
Cは2か3のどちらかであることを考えると、Eが10以上にならないような組み合わせは、以下の3通りしかありません。
- 4×2=8(A=4、C=2、E=8)
- 3×2=6(A=3、C=2、E=6)
- 2×3=6(A=2、C=3、E=6)
最後に残った3番目の式「E-A=B」に、上の条件を順番に当てはめてみます。
- 8-4=4 …AもBも4になってしまうのでダメ
- 6-3=3 …AもBも3になってしまうのでダメ
- 6-2=4 …A=2、B=4 OK
答え:A=2、B=4、C=3、D=9、E=6
応用問題A3⃣
(1)ある数を□とすると、
$$□+3÷2=7$$
ということですから、これを逆算して、
$$□=7×2ー3=11$$
答え:11
(2)
$$Aの箱:13×3+2=41$$
$$Bの箱:41+3÷2=22$$
答え:22
(3)
$$Bの箱:□+3÷2=△$$
$$Aの箱:△×3+2=20$$
Aの箱から20が出てきたので、まずはAの箱を逆算します。
$$△=(20-2)÷3=6$$
Aに入れた数字は6です。これがBの箱から出てきたわけですから、Bの箱を逆算して、
$$□+3÷2=6$$
$$□=6×2-3=9$$
答え:9
応用問題A4⃣
(1)実際に計算できそうなので、計算してみましょう。
1回目:10は2で割り切れるので、10÷2=5
2回目:5は2で割り切れないので、5+1=6
3回目:6は2で割り切れるので、6÷2=3
ここで例に出てきている「3」が登場しました。ということは、この後は例と同じく、あと3回3→4→2→1となります。
4回目:3は2で割り切れないので、3+1=4
5回目:4は2で割り切れるので、4÷2=2
6回目:6は2で割り切れるので、2÷2=1
答え:6回
(2)
この問題の条件を簡単に言うと
- 偶数なら÷2
- 奇数なら+1
ということです。奇数を+1すると偶数になるので、2回連続で+1をすることはありません。
今回は5番目の結果が分かっているので、5番目から順番に見ていきます。
5回目の操作で1になったということは、5回目の操作は÷2です。もしも5回目の操作が+1だとすると、その前の数字が0だったことになってしまいます。÷2と+1を何度どのようにやっても0にはなりません。
ということは、4回目の操作で2になったことが分かります。
では4回目の操作は何だったかというと、4回目の操作は÷2です。+1だったらその前の数字が1だったことになります。しかし今回は5回目の操作で初めて1になったと書いてあるので、条件に合いません。
ということは、3回目の操作で4になったことが分かります。
1回目~3回目の操作は何だったかというと、+1の可能性も÷2の可能性もあります。
但し、2回連続で+1はしないことを考えると、
- 「÷2」「÷2」「÷2」「÷2」「÷2」
- 「+1」「÷2」「÷2」「÷2」「÷2」
- 「÷2」「+1」「÷2」「÷2」「÷2」
- 「÷2」「÷2」「+1」「÷2」「÷2」
- 「+1」「÷2」「+1」「÷2」「÷2」
以上の5通りが考えられます。
それぞれ逆算すると、順に32、15、14、12、5となります。
答え:32、15、14、12、5
応用問題B1⃣
十の位に最も小さい0と4を入れてみると、このようになります。
十の位の答えの方は4か5のどちらかですが、同じ数字は使えないので、5を入れます。
最後に残った数字(6、7、8、9)で、1の位にうまくあてはまるものを探します。
応用問題B2⃣
まず、4が2つで作れるものは何か、調べておきます。
- 4+4=8
- 4-4=0
- 4×4=16
- 4÷4=1
これらは作りやすいので、答えを考えるうえで役に立ちます。
1は、4÷4=1が使えそうです。
4をあと2個使わなければならないので、+4-4などとして消してしまいましょう。
答え:4÷4+4ー4=1
2も、4÷4=1が使えますね。1が2個集まれば2になってくれます。
答え:4÷4+4÷4=2
3は難問。一見4÷4=1を使って4-1=3の形が使えそうですが、4が1個余ってしまいます。
ここは、4を3つ集めて4で割ることで3を作りましょう。
答え:(4+4+4)÷4=3
4のカードは最初から手元にあります。3枚の4をゼロにして消してしまえば答えになります。
答え:(4ー4)×4+4=4
5は難問。3の時と同様で、4を5個集めて4で割ることで5が作れます。
答え:(4×4+4)÷4=3
6も難問。3枚の4で何かをを作り、それと4を計算して6にする作戦でいきましょう。
- 3枚の4で2を作れば2+4=6
- 3枚の4で10を作れば10-4=6
- 3枚の4で24を作れば24÷4=6
(4+4)÷4=2で2が作れるので、これで6が作れました。
答え:(4+4)÷4+4=6
7は簡単です。4+4=8と4÷4=1が使えます。
答え:4+4ー4÷4=7
8も簡単。4+4=8なので、残った2個の4を消せばおしまいです。
答え:4+4+4ー4=8
9も簡単。4+4=8と4÷4=1が使えます。
答え:4+4+4÷4=9
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