理科4年(上)第5回:総合 チャレンジ問題
予習シリーズ理科4年上・第5回:総合
チャレンジ問題(演習問題集P33)の解説です!
【問1】
答え:ウ・エ
昆虫が成虫になるために条件があるのは、エサがなく寒さの厳しい冬に成虫になってしまわないためと考えられます。そのために温度が重要となりますが、冬に偶然暖かい日が続いても間違えて成虫になってしまわないために、日照時間や降水量によっても成虫になる条件が決まっていると考えられます。
空気中の酸素、二酸化炭素、風の強さは季節ごとの特徴ではなく、また季節ごとに一定でもありません。
【問2】
\[
\frac{1}{必要な日数}=0.005×設定温度-0.05
\]
両辺を200倍して
\[
\frac{200}{必要な日数}=設定温度-10
\]
これを式変形して
\[
200=(設定温度-10)×必要な日数\\
\frac{200}{設定温度-10}=必要な日数
\]
この式の意味を考えます。設定温度が10度に近づくと、
\[
\frac{200}{設定温度-10}
\]
がどんどん大きくなり、設定温度が10度になると日数が無限になってしまいます。
そのため、限界温度は10度と分かります。
答え:10度
【問3】
表の見かたの問題です。
- 「平均気温と限界温度の差」は、「その日の平均気温」と限界温度の差です。
- 「温度差の蓄積」の行は、「平均気温と限界温度の差」の合計になっています。
15日や17日などを見ると、差は6.2℃なので、限界温度が6.2℃であることが分かります。
$$あ=7.5+6.2=13.7$$
17日の温度差の蓄積が30.6、18日が22.6なので、
$$い=30.6-22.6=8.0$$
実験なので、有効数字は小数1位でそろえます。
30日の3行目が12.3で4行目が151.7なので、
$$29日目までの蓄積(う)+12.3=151.7$$
$$う=151.7-12.3=139.4$$
答え:あ=13.7、い=8.0、う=139.4
【問4】
6月1日から6月10日までの温度差の蓄積は、
$$10.6×10=106$$
5月15日から5月31日までの温度差の蓄積は表から162.3と読み取れます。
よって5月15日から6月10日までの温度差の蓄積は、
$$162.3+106=268.3$$
よって、270~275だったDや、275~280だったEでは、全ての昆虫が成虫になります。
Cは265~270だったので、268.3に達していない地域があるので、成虫にならなかった昆虫がいると考えられます。また、AやBは268.3以下なので成虫になりません。
答え:D・E
【問5】
毎日の平均気温が0.2℃ずつ高くなると、毎日の温度差の蓄積も0.2ずつ上がります。
5月15日から6月10日までの日数は27日間なので、その間の温度差の蓄積は
$$27×0.2=5.4$$
なので、図にある温度差の蓄積は全て5.4だけ増えます。
A:265.4以下
B:265.4~270.4
C:270.4~279.4
D:275.4~280.4
E:280.4~285.4
C、D、Eでは地域全体で268.3を超えているので、全ての昆虫が成虫になります。
Bは成虫になる地域とならない地域があり、Aは成虫になりません。
答え:C・D・E
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