予習シリーズ理科4年(上)第1回「磁石」攻略のポイント

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予習シリーズ理科4年(上)第1回「磁石」攻略のポイント

予習シリーズ理科4年(上)第1回「磁石」の単元には、以下の4つの内容があります。

内容 せつめい
1.磁石 磁石とはどんなものか
2.磁石の性質 S極とN極について
3.磁石をつくる 鉄を磁石にしたり、磁石を切る
4.電磁石 鉄に銅線を巻いて電気を通すと鉄が磁石になる

 

磁石の単元では、計算はありません。暗記するような内容も少ないでしょう。覚えた知識を使って考える問題が多く出題されます。

予習シリーズを軽く読んだら、演習問題集で問題を解く練習もしましょう。

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1.磁石

  • 磁石は磁石という名前の金属ではなく、さまざまな材質のものがあります。金属でできたU型磁石ゆーがたじしゃく棒磁石ぼうじしゃくが有名ですが、他にもゴムやプラスチックなどでできたものもあります。
  • ものが磁石にくっつくかどうかは、材質ざいしつ(何でできているか)で決まります。磁石にくっつくのは、鉄・ニッケル・コバルトを含むものです。鉄くぎやクリップ、画びょう、砂鉄などは、鉄でできているので磁石にくっつきます。
磁石にくっつくものは「鉄くぎ、クリップ、画びょう、砂鉄」など道具の名前で覚えるのではなく、「鉄、ニッケル、コバルトを含むもの」と材質で覚えましょう。
  • 磁石には必ずN極とS極があります。磁石を水に浮かべるなどして自由に動く状態にしておくと、勝手にN極が北に向き、S極が南に向きます
  • この性質を使って、北がどこかを調べる道具が方位磁針ほういじしんです。
英語で北をnorth(ノース)、南をsouth(サウス)と言います。「N極」「S極」という名前は、この頭文字を取っています。

2.磁石の性質

  • 磁石のN極とS極はくっつきたがりますが、N極とN極をくっつけようとすると、はなれたがります。S極とS極も、はなれたがります。
磁石の極 磁石の極 どうなる
N極 N極 はなれる
N極 S極 くっつく
S極 N極 くっつく
S極 S極 はなれる
  • 実は地球は丸い巨大きょだいな磁石になっていて、地球の北極がS極、南極がN極になっています。磁石のN極が北を向くのは、地球のS極が北にあるからです。
2017年に、地球のS極とN極の場所が77万年前までは逆だった証拠が千葉県で見つかり話題になりました。
  • 磁力線じりょくせんとは、磁石の力の向きを表す線です。
  • 磁力線の形は図を見て何となく覚えておきましょう。磁力線は磁石の力の向きを表す線なので、磁力線の上に方位磁針を置くと、磁石のN極は磁力線と同じ向きになります。

3.磁石をつくる

  • 磁石に鉄をくっつけると、その鉄も磁石になります。
  • 鉄に磁石のS極をこすりつけると、こすりつけた先がN極になります。
  • 磁石を切ると、切った場所がN極とS極になります。くっつけると元に戻ります(くっつけた場所はN極とS極ではなくなります)。

4.電磁石

鉄の回りに線(エナメル線)を巻いて線に電気を流すと、鉄が磁石になります。

  • 電気の流れを逆にすると、電磁石のS極とN極が逆になります。
  • エナメル線を巻く回数を増やすと、電磁石の力が強くなります。
  • 電気を止めると、電磁石はすぐにただの鉄に戻ります。
エナメル線というのは、電気を通す銅線にエナメルがぬられたものです。銅線をそのまま使うと銅線から鉄くぎに電気が伝わってしまい、電気が鉄くぎの回りをぐるぐる回ってくれず、鉄くぎが電磁石になりません。そのため、電気を通さないエナメルをぬった銅線(エナメル線)を使っています。

電磁石と違って、N極とS極が変わったりせず、磁石の力が変わったりせず、いつでも磁石のままである磁石のことを、永久磁石えいきゅうじしゃくと言います。

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