前回の続きです。
理屈があるものは覚えやすい
意味のないものを覚えるのは難しいですが、
意味のあるものを覚えるのは比較的簡単です。
国立駅はどこにある?
問題:JR中央線には、立川駅、国分寺駅、国立駅という駅があります。この3つの駅で真ん中にあるのはどれでしょう。
まあ中央線ユーザーの方には余裕かもしれませんが、そうじゃないとなかなか厳しい問題。
しかし、実は国立駅という名前の由来を知っていれば楽勝です。
国分寺と立川の間に新しく駅を作ることになったけど、名前どうしよっか
国分寺と立川の1文字目を取って国立でいいんじゃね?
それで国立という駅が生まれました。
なので、この3つの駅で真ん中にあるのは国立です。
国立駅は、立川駅と国分寺駅の間にあります。
これで皆さんは2度と忘れないと思います(覚える価値があるかはさておき)。
これが「理屈を伴う暗記」の威力です。
虫の冬越し
虫の冬越しの姿です。
- 卵で冬越しをする…バッタ、コオロギ、カマキリ
- 幼虫で冬越しをする…カブトムシ、セミ
- さなぎで冬越しをする…モンシロチョウ
はい、覚えてくださいね。
・・・そう言われても、虫が好きな子でなければ、明日には忘れているでしょう。
しかし、次のように考えるとどうでしょうか?
- 秋の虫は、秋に卵を産むので卵のまま冬越しする
- 夏の虫は、卵がかえった頃に冬になるので、幼虫で冬越しをする
- 春の虫は、冬を越したらすぐに成虫になるので、さなぎで冬越しをする
つまり、こうなります
- 卵で冬越しをする…秋の虫(バッタ、コオロギ、カマキリ)
- 幼虫で冬越しをする…夏の虫(カブトムシ、セミ)
- さなぎで冬越しをする…春の虫(モンシロチョウ)
どうですか?
もちろん、全ての昆虫がこのルールに当てはまるわけではなく、例外があります。例外が出てきたら、その例外だけ覚えればいいわけですね。
今日のまとめ
理屈があるものは、理屈を覚えることで暗記が楽になります。
理屈があるものを理屈抜きに気合と根性で暗記することは難しく、また苦痛を伴います。
暗記が出来ない子の中には、もっと楽に暗記する方法があるのに、それを知らずにいばらの道を歩んでいるケースが多いように感じます。理屈があるものは、できるだけ理屈を覚えるようにしたいものです。
中学受験の問題の中には、暗記しているかどうかを試しているるようで、実際は理屈を理解しているかどうかを聞いている、という問題も相当数あると思っています。
うちでは、理屈で捉えられるものは必ず理屈で捉えるようにしています。
闇雲な暗記を極力避けることで、暗記量を減らし、どうしても暗記せざるを得ないもののみを暗記しています。これによって、どうしても暗記せざるを得ないものの定着率も上がっていると思います。
次回に続く(需要があれば)
コメント