2025年算オリ・キッズBEEファイナル感想
2025年の算数オリンピック、ジュニア算オリ、キッズBEEのファイナルの簡単な問題講評と平均点・表彰ボーダー予想です。
あくまで予想であり、正確性は保証できませんのでご注意ください。なおファイナルはアンケートの回答数が少ないのでトライアルよりさらに精度は下がります。
算数オリンピック
2025年の算オリファイナルはかなりの難問ぞろいで、また易問が1番しか無かったため、平均点はかなり低そう。

問題ごとに予想正解率を見ていくと、正解率90%台が1問(1番)と、正解率50%前後が3問(2番・5番・6番)と、30%程度が1問(3番)、10%前後の難問が3問(4番・7番・8番)という感じ。表彰台を目指すには1・2・3・5・6を解いて、残りの4・7・8から1~2問取れれば…という感じではないでしょうか。
なお難問3つは4番が論理、7番が計算、8番が図形、とジャンルが異なっていました。今回は上位争いに関しては自分の得意分野で勝負ができるという、理想的な回になったのではないでしょうか。(例えば難問が図形だけだと、図形が強い子が有利になってしまいます。)
ただ一方で平均点はかなり低く、全然解けずに悔しい思いをした子も多いのではないかと思います。問題5などは正解率こそ低くないようですが、気合いで答えを探すとかなりの時間を使ってしまうので、問題5が解けた代わりに他の問題を解く時間を失ってしまった、といったケースも考えられます。
算オリは特にアンケートの回答数が少ないため精度は下がってしまうのですが、
平均点は30点~40点、表彰ボーダーは60~70点程度、と予想します。
ジュニア算数オリンピック
2025年のジュニア算オリファイナルは、平均点は例年並になりそうです。

正解率50%前後の問題が多い中、4番、5番(2)、8番が比較的難しく、特に8番の図形がラスボスとして立ちはだかりました。
5番は本質的には指数(2の3乗など)の問題であり、公文式などで指数の考えに触れたことがある子はかなり有利だったと思われます。
また1番、2番、7番などは、正解率は高いですが、気合いで順番に数字を当てはめていって時間を取られた子もいるのではないでしょうか。1問ごとの正解率は高くても、時間内に全て正解するには「正しい解き方」が必要だったように思われます。
得点としては、平均点は35~50点、入賞ボーダーは70~85点程度の予想です。
キッズBEE
2025年のジュニア算オリファイナルは、平均点は例年通りになりそう。

3番、5番(2)、6番、7番が難しめの問題でした。
6番が17点、7番が18点と配点が大きいですが、6番は(1)と(2)、7番は(1)(2)(3)に分かれているため、例えば7(3)だけ外してもダメージは小さいです。
ちなみに6番はジュニア算オリの2番と同じ趣向の問題でした。
平均点は40点~50点、表彰(金メダル)のボーダーは65~75点程度と予想します。1位はおそらく100点でしょう。(100点が出なかった回は過去15回のうち3回しかありません)
低学年の子というのはミスや気まぐれが多く、なかなか成績が安定しないと思います。もしもファイナルをもう1回やったら、金メダル獲得者は半分くらい入れ替わるのではないでしょうか。自己採点の結果も正しいか分かりませんので、あまり一喜一憂せずに待つのが良いと思います。


コメント