家での学習(家庭学習)について最近ぼんやり考えていたことを、忘れる前にここにメモしてまとめておきます。あんまり生産的な内容ではないですが…。
早期教育・家庭教育の限界は小3~小4
幼稚園の頃は、親による家庭学習は最強です。
小学校の低学年あたりでも、まだ家庭学習は効果的です。
その理由は色々考えられますが、根底にあるのは、親が子供に常に付いて勉強を見てやることができるから、です。
しかし中学受験を目指していると、小3~小4あたりから、状況が変わって来ます。
- 1日、1週間あたりの勉強量の増加
- 理科・社会という科目の増加
- 内容の難化(特に算数)
- 正誤判定しにくい国語の記述問題
これらが同時に襲ってくると、親が子供に常に付いて勉強を見てやることがかなり難しくなってきます。
量が増えれば親が手を取られる時間は増えますし、科目数が増えれば自然と親の守備範囲から外れる問題も増えてきます。
例えば算数においては、まず普通に問題が難しくて経験者以外は解けなくなります。それに、どうにか答えにたどり着くまではできても、なぜその解法になるのか、どうすれば無からその解法を思いつけるのか、その解法にどんな意味があるのか、他の解法はあるのか、などなどが分からなければ、同じ問題1問を解いても子供が学びとれることの量は乏しくなります。
こうした結果、家庭学習による成績の底上げは小学校中学年程度あたりから綻び始め、子供の成績が伸び悩んでくることになります。
本屋で参考書が見つからない
いっぽうで、本屋さんで売られている問題集や参考書は、低学年向けのものと受験学年向けのものはそこそこあるのですが、小4~小5あたりが空白地帯になっているように思います。
おそらく低学年の頃から問題集をやらせる熱心なご家庭は、小3~小4あたりで塾に入れるので、問題集が不要になることが多いのでしょう。
このように、勉強を教える素材の面でも中学年以降は苦戦を強いられます。
対策
では、低学年まで家庭学習を続けてきたご家庭が、中学年以降で破綻しないようにするためには、どんな方法があるでしょうか。
子供の自学自習を促す
親が付いていなくても子供が自分でできるようにすると、親の手はかなり楽になります。できるだけ解説の詳しい問題集を選び、子供が1人で理解できるようにします。
そのためには、そもそも何のために勉強をやっているのか、その目的をはっきりさせ、共有しておくことが重要になります。自分から勉強するようになりますし、カンニングなどのズルも発生しなくなります。自然と勉強したくなるような環境を作ることも効果的です。
できるだけ外注する
親の作業量がネックで子供が伸び悩んでしまう、というのは避けたい所です。
外注というと家庭教師とか、それこそ塾とかが思い浮かぶかもしれませんが、そこまでの出費を考えていない場合は、部分的な外注も可能です。
例えば親が自分で問題を作るのは、子供が小さい頃ならできるかもしれませんが、すぐに質の面でも量の面でも難しくなります。だからドリルを買うとか、ネットに落ちてる問題を使うとかして、親がやらないようにしますよね。これは問題作成の外注ということができます。
さらに解説が詳しい参考書を選べば、解説の手間もある程度省けます。解説の外注です。
教材の工夫
4年以降の問題集は少ないということを書きましたが、自宅学習で受験するご家庭には四谷大塚の「予習シリーズ」が鉄板教材になっています。但し本屋やAmazonなどでは売られておらず、四谷大塚の公式サイトから買う必要があります。
他にも、いわゆるタブレット教材(iPad的なやつを使う電子教材)の中にも、ある程度受験を意識しているものもあります。(個人的にはあまりお勧めではありません。短時間でできる教材ならよいのですが、中学受験対策で長時間取り組むとなると、目や肩などへの疲労が大きいからです。でもタブレットだからこそ頑張れるという子もいるので否定もしません)
教材はかなり頑張って探す必要があります。また、子供1人1人にとって最適な教材は異なるので、他人の評価に惑わされず自分の子に合ったものを探すことが重要です。
まとめ
家庭学習による学力キープは、小学校低学年までは無理ではないのですが、中学年以降になると一気に難しくなります。
小学校中学年以降は、問題量の増加と問題難度の難化などにより、親側の家庭学習のハードルが上がります。
中学年までは家庭学習で何とか出来ていても、そこから先うまく行くかどうかは別問題なので、中学年以降どうするかは低学年のうちから考えておいた方が良いと思っています。
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