合不合判定テストと合格ONEテスト(旧首都模試)の算数難易度比較!
四谷大塚の「合不合判定テスト」と旧首都模試センターの「合格ONEテスト」の算数の難易度を調べました!
よく「首都模試は簡単」と言われますが、実際のところはどうなのでしょうか?
調査方法
算数の問題を実際に見て1問1問に難度を付け、どの難度の問題が何%ずつ出ているかを調べました。
難度を客観的に判定する方法として、四谷大塚の教科書「予習シリーズ」のどこに出題されているかに応じて、4段階にランク付けしました。

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- 基本問題(★)…「予習シリーズ」に掲載。各単元の一番基本の問題。
- 練習問題(★★)…「予習シリーズ」に掲載。基本問題を少しひねっているが、まだ典型題の範疇と言える問題。
- 実戦演習(★★★)…予習シリーズ別冊「演習問題集」の難問。
- 発展問題(★★★★)…予習シリーズ別冊「最難関問題集」の超難問。塾の最上位クラスでも使用されないことも多い。
似た問題が予習シリーズに無い問題は、思考・手数・計算回数において同程度の問題を探しました。計算問題は★としています。
合不合判定テスト分析
まずは2026年4月の「第1回合不合判定テスト」の問題分析です。

合格ONEテスト分析
次に、2026年4月の「第1回合格ONEテスト」の問題分析です。

合不合とONEテストの比較
ではここから、合不合判定テストとONEテストの比較です。
まずは難度別の問題構成比についてです。

ONEテストでは★と★★がやや多く、そのぶん合不合では★★★が多くなっています。
前半の比較
次に前半・後半に分けて比べてみます。
まずは前半。
合不合では、大問8つのうち前半の4番までの17問中では、★が12問、★★が4問、★★★が1問でした。
一方ONEテストでは、大問10つのうち前半の5番までの19問中では、★が15問、★★が4問でした。
どちらのテストも★の基本問題が大半で、そこまで大きな差は無いといえます。

後半の比較
両者の難度が大きく変わるのは後半です。
合不合では★1問、★★1問、★★★9問、★★2問と、★★★が中心になっています。
一方ONEテストでは★★6問、★★★3問、★★★★2問で、★★が中心となっています。

つまり後半に関しては、ONEテストでは★★まで解ければ十分戦えるのに対し、合不合はでは★★★まで解ける必要があるといえます。
問題難度と偏差値の比較
仮に★の問題を全問正解できた場合、合不合では偏差値46、ONEテストでは偏差値57となります。
つまり予習シリーズ基本問題レベルを全問解けると、合不合では偏差値46、ONEテストでは偏差値56程度となる、と言えます。
同様にして、★★の問題、つまり予習シリーズ練習問題レベルまで全部解けると、合不合では偏差値56、ONEテストでは偏差値72となります。
だいぶ違いますね。
表にまとめると次のようになります。
もちろん実際はミスや時間配分などの問題があるので、単純な比較はできませんが、目安として上記のような関係になっているようです。
母集団のレベル
最後に、受験生の正解率から母集団のレベルを比較します。
例えば★の問題について、合不合での平均正解率は78%、ONEテストでは58%でした。
表にまとめると以下のようになります。

合不合の方が、受験者の正解率が高いことが分かります。特定の難度帯に限らず、全体的に正解率が10~20%程度異なっています。
まとめ・感想
- 合不合の方が難問が多い。但し前半部分は大差なく、主に後半で大きな違いがみられる
- 同難度の問題で正答率を比べると合不合の方が高く、受験生のレベルが高いと言える
- 偏差値は、予習シリーズ基本問題レベルを全問解けると合不合で46、ONEテストで56程度。練習問題レベルまで全部解けると、合不合で56、ONEテストで72程度。
筆者は「首都模試は簡単」という声をよく聞いていたのですが、今回問題を調べてみた結果、ONEテストは別に簡単なテストではないと思いました。特に前半部分に関しては、合不合とONEテストで難度はほとんど変わらないようです。
両者で大きく違うのは、問題の難度よりも受験生のレベルの方ではないでしょうか。ONEテストで好成績が出やすいというのは、問題が簡単だから高得点が出やすいということではなく、レベルの高い受験生が少ないから高偏差値が出やすい、という方が正しいのかなと思いました。
但し余談ですが、偏差値75以降については、あまり大差はないことも分かりました。首都模試で偏差値80を取るには結局★★★★を取る必要がありますが、それが取れるなら別に合不合でも偏差値80を取れることになります。超絶高偏差値を取るべく旧首都模試を受ける、みたいな行為はあまり意味がないと言えそうです。

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