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わざと正しくない日本語を使うコンテンツ

今や活字は本だけではない

子供の頃は、とにかく子供の好きなものを読むことで国語力は爆発的に伸びて行くと僕は考えています。

それは子供の好きなものなら本という形である必要はなく、新聞でも、雑誌でも、なんならゲームの攻略本でも良いのではないかと思います。

ただ、子供の成長段階によって、読んでよいジャンルの幅が違うかなと思っています。

要するに、これから日本語を学ぼうという子供は、まずはできるだけ崩さずに正しい日本語で書かれた文章を読んだ方が良いのではないか、ということです。

わざと正しくない日本語を使うコンテンツに注意

ゲームや漫画などは会話のみが続く形式が多いので、省略が多かったり、発言が途中でさえぎられたりと、正しくない日本語をあえて使うことがあります。これらのコンテンツでは、子供は正確な日本語を身に着けられない、と考えています。

「ゲームや漫画は正しくない日本語をあえて使うことがある」について1つ例を見てみます。ネットから適当に持ってきた画像なのでどんな場面なのかは知らないですが…

  • 「…待ってよゾロ」→句読点が省略されています。
  • 「悪いとこあったけど」→助詞「」が省略されています。
  • 「それは帰って来てから言いたいだけ言えば……!!」→「それは帰って来てから言いたいだけ言えばよい」が省略されています。

漫画としては省略して当たり前ですし、この場面はむしろ省略したほうが良い場合なのでしょう。僕は漫画への批判をしているわけではありません。ただ、これから日本語を学ぼうという子供が専らゲームや漫画から日本語を吸収するのは好ましくない、ということです。

ちょっとならいいと思いますがメインになったらダメだよね、と。

  1. まずは日本語に興味を持たせる(乳幼児期)
  2. 正しい日本語を身に着ける(幼児~小学校低学年)
  3. 様々な日本語に触れる(小学校中高学年)

大体こんな風になるのかなと考えています。カッコ内の年齢は今適当に考えたイメージです。

しかしこうなってきますと、幼児期にゲームや漫画に興味が偏ってしまうと、困ってしまいますね。この時期は、日本語教育という面でも、子供にはあまりゲームや漫画に触れさせない方が良いように思います。

なお個人的には、絵本でも正しくない日本語を使っているものはかなり多く、むかしばなしなら安心などということでもないと思っています(極まれにひどいやつがあります)。そういう場合は、読み聞かせながらそこだけ補足したり、読み替えたりするのが良いと思います。

ある程度正しい日本語を知った後は、とにかく様々な文章を読むことが重要になると思います。好きなものほど早く吸収できるでしょう。この段階になれば、漫画の文字からも学びがあると思います。できるだけ早くその段階まで持って行けると良いですよね。

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