留年や退学の恐怖におびえる受験生(の親)
中学受験を考えている人たちの間では、レベルの高い中高一貫校に入ると、中学入学後に授業についていけないのではないかという心配があるようです。
特に自分の普段の偏差値よりはるかに高い中学に奇跡的に合格してしまった場合、周囲の頭の良い子に合わせて授業が進み、落ちこぼれてしまうのではないかと不安になってしまうケースがあるようです。
いやいやそんなことはないでしょうということで、僕自身の開成での実例を紹介してみます。
開成の留年の仕組み
まず最初に、開成での留年の仕組みをざっくり紹介します。僕の時の話なので、今は違うかもしれません。
10段階評価と赤点・青点
開成の成績は、テストの点数がそのまま通知表に付くという10段階の絶対評価制です。95点~100点が「10」で、85点~94点は「9」、75点~84点は「8」…となります。
実際は0点~4点は「0」になるので0~10の11段階です。
10段階評価の4と3は「赤点」、2と1は「青点」と呼ばれ、通知表にも赤や青で記入されます。ちなみに0は「緑点」ですが滅多に見られません。
1学期と2学期の成績は中間テストと期末テストの平均点が付けられ、学年の成績は1学期と2学期と3学期の平均点が付けられます。
学年の成績で、科目ごとに赤点が2つ(3つだったかも)か、青点が1つあると留年です。
見た目より留年になりにくいシステム
上述の通り開成の学年の成績は5回のテストの平均で出ます。なので数回赤点を取ったくらいなら、その後頑張れば簡単にリカバーできます。
中間テストで失敗しても期末で頑張れば持ち直せますし、1学期の中間と期末両方死んでも2学期と3学期頑張れば持ち直せます。
しかも端数の処理が、テストの点数の四捨五入ではなく、10段階評価での四捨五入になっています。例えば中間で36点(10段階で4)、期末で45点(10段階で5)でも平均で5になってしまうわけです。これは結構緩いです。
自慢できることじゃないですが、僕が開成で学年の成績で300人中286番を取った時も、留年の足音は全く聞こえませんでした。
それでも留年は出る
ただ、それでも開成に留年はあります。僕の代でも僕が知る限り1人は上から降りてきてました。(もしかしたら2人かも?)
彼は開成のオタ界隈の中心的存在で、卒業後はカードゲームを作る会社に就職するなど楽しくやってるようでした。きわめてユニークな人物ですが、頭が悪いと感じたことは一度もなく、僕はむしろ彼のアニメの研究などを尊敬していました(元アニオタ)
他の学校は厳しい所もあるらしい
ただ、僕が知ってるのは開成の例(しかも僕がいた当時のこと)だけです。他の中高一貫校では、中学から高校に上がる際に結構厳しく見る学校もあるようです。
奇跡の逆転入学を目指す人は、受ける学校の留年制度がどの程度厳しいかは事前にチェックしておくと良いかもですね。
コメント
いとこの娘が、名門かどうかは知りませんがxx中学校に補欠で入って、6年間ずっと留年こそしませんでしたが、超低空飛行。大学も友人が有名大学にみんな入学しているのに人数の多いので有名なN大に進学。はたからみていると気の毒でした。さらに、母親がおバカなものだから、いとこの娘ができない宿題をこちらに振ってきて、もう最悪でした。補欠で実力以上の学校に入ると大学はしりませんが、将来入試のあるところでしたら絶対にお勧めしません。
>いつも感想文を書かされていた名無しさん
学校名は修正させていただきました。
それは学校の問題か家庭の問題か難しいですね・・・。宿題を振られたのはとんだ迷惑でしたね。ご愁傷様です。。
開成で留年が存在するのか…
上位校ではどこでもあるようで、開成はかなり少ない方みたいです。