中学受験で途中からの偏差値爆増が難しいと思う理由

中学受験では逆転が難しい?

中学受験をする場合、模試での偏差値が重要になります。模試での自分の偏差値を見て、この辺の学校を受けよう、この学校は難しすぎるからやめよう、などと計画を立てるからです。

そんな偏差値ですが、学年が後になるほど上がりにくくなり、しかしちょっとサボるとすぐに下がってしまう、という傾向があります。なぜでしょうか?

逆転が起きにくい理由と逆転の方法

中学受験塾では、小5以降は基本的に全員が頑張っています。なので自分は頑張っているつもりでも、実は周囲の子と同じだけしかやっていないので、他の子を抜くことができないわけです。しかし自分がやらないと、みんなはやるのでどんどん置いて行かれます。

中学受験塾では基本的に、同じくらいの偏差値の子が集まって、全員同じような授業を同じ時間だけ聞いて、同じ問題を解きます。なのでそれに従ってやってるだけだと、他の子と同じだけ学力が上がりますが、他の子より上に行ける要素はありません。

なお、途中から塾に入って一気に成績を上げる子はいます。これは後述しますが、塾に入る前に積み重ねてきたものが点数に結びついた結果と考えることができます。

集団から少しでも抜け出すには

では、集団から少しでも抜け出すために、できることは何でしょうか?

方法1:勉強量を上乗せする

集団から抜け出すにはどうすればいいかというと、まず1つは、塾で要求されている以上のことをやることです。塾に行きながら家庭教師もつけるご家庭というのが少数いますが、おそらくこの考えに基づいているのでしょう。

ただ、この方法は危険を伴います。体力や気力が十分でないと、子供の許容量を超えてしまい、子供がダウンしてしまうからです。

まずは子供が自分から中学受験を頑張りたいと思うような環境を作り、さらにあらかじめ基礎体力も十分付けておくことが望まれます。これらは一朝一夕ではどうにもならず、低学年の内から準備しておきたいところです。

方法2:勉強の質を上げる

勉強量を増やす方法としはて、勉強時間を増やす以外にも、勉強の質を上げることにより実質的な勉強量を増やすという方法もあります。

勉強の質が高ければ、同じ1時間の勉強でもより多くのことを学ぶことができるからです。

質を上げる方法としては、良い先生に習う、良い参考書を使う、疲れていない時に勉強する、お気に入りの筆記用具を使う、勉強しやすい・したくなるような家庭環境を作る、など様々な方法が考えられます。

方法3:低学年での貯金

もう1つの方法は、みんながやっていない低学年のうちからある程度積み重ねておくことです。

高学年になるともうみんな頑張るので、なかなか差をつけるなんてできません。ならば低学年のうちに、楽しみながらできる範囲でちょっとでもやっておけば、高学年でそれが生きてきて成績に反映されるよね、という考え方です。

楽しみながらやれるならストレスにもなりません。例えば科学館に連れて行く、一緒に図鑑を読む、算数を使った面白い遊びや、算数の生活への応用方法を教える、などなど。

他にも、普段から何事も考える癖をつけるとか、長時間何かに取り組む集中力を身に着ける、机に向かう癖をつける、といった直接勉強に関係ないことも、将来に向けての積み上げとなり得ます。

逆転が難しいからこそ地道な下積みを

どの方法を採るにしても、あるいはここにない方法を採るにしても、低学年で何かしらの備えをしておくことは重要だと思います。うちの場合は上記の3に加え、体力は付けるようにしています。ただ中学受験範囲の枠にはとらわれずに子供のやりたいことを伸ばしてやりたいと考えているので、中学受験では苦戦するかもなあと思っています。

世間ではよく「頭の良い子は途中から始めてもあっという間に追い抜いていく」という風に、その子の人生の一部分だけ切り取られて話題になりがちです。しかし実際はそういう子は低学年時代に、あっという間に追い抜くことを可能にするための下地・準備ができていると考えられます。それが意識的に準備されたのか、無意識的な活動の中で備わったのかは分かりませんが。

また、「低学年でいくら準備しても、高学年になるとどうせ頭の良い子に抜かれる」という考えもあるようですが、「低学年から準備した子」が比べる相手は「低学年で準備をしなかった自分」であるべきです。

早期教育の「後で抜かれてしまう」という心配は比べる相手が間違っている
早期教育を頑張ってもどうせ後で抜かれてしまう説早期教育をやる側の大きな心配の1つに、「小さい頃に頑張ってもどうせ後で抜かれてしまうのでは」というのがあるよう...

もちろん勉強に力を入れすぎるあまり他のことがおろそかになったり、勉強を強制されて勉強が嫌いになってしまうような方法は良くないです。低学年の今、何のために何をどれだけやるのか、目的を考えてそれに合った適切なこと・量をやっていきたいものです。

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