2021年改訂版予習シリーズ算数の変更点解説!

2021年改訂版予習シリーズ算数の変更点解説!

この記事では、改訂された予習シリーズ算数4年(上)の改訂内容の詳細をまとめます!

副教材「演習問題集」などを含めた全体的な変更は、こちらの記事をご覧ください。

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予習シリーズは、まず導入と例題・類題があり、次に基本問題、次に練習問題があります。この順で説明していきます。

なおこの記事では、今回公開された第14回「等差数列」について、公式サイトの見本ページを引用しながら見ていきます。

導入~例題

「等差数列とは?」という導入解説部分が詳しくなりました。これまで半ページで解説されていたのが、改訂後の予習シリーズでは1ページかけて説明されています。

また、これまで予習シリーズの各単元の最初に「必修例題」が5個程度ありましたが、名前が例題に変わりました。問題の直後に解き方が載っており、次に数字だけ変えた「類題」が載っている、という形式は改訂後も変更ありません。

▲例題の前に解説された式を使っているので、この解説だけ見ても若干意味わからないけど実際は大丈夫です

等差数列とは?(例題1~例題2)

改訂前は例題1に

(1)初めから数えて15番目の数はいくつですか

(2)125は何番目にありますか

という2問が載っていましたが、改訂後は(1)のみが例題1となり、(2)が例題2になりました。これらの数字だけ変えた類題も2問用意されています。

2つの問題が別々になったことにより、完全に始めて等差数列を学ぶ子にとっては理解がしやすくなっていると思います。割かれる紙面もほぼ2倍になっています。

また、改訂前の必修例題2は無くなりました。やや難しめの問題だったためと思われます。

等差数列の和(例題3)

等差数列の和に関する解説も、やや詳しくなっています。改行が増えて読みやすくなった印象です。

例題3は改訂前から変更ありません。なお改訂前は必修例題4に、規則正しくマッチ棒を並べていくような問題があったのですが、削除されました。改訂後は第13回「周期を考える問題」に移動したのではないかと予想されます。

奇数をならべた数列(例題4)

改訂前は応用例題1にあった問題が、新たな小単元「奇数をならべた数列」として整理されました。

このようにまとめると暗記すべきことのように見えてしまいますが、個人的には、これは暗記するのではなく、都度頭で考える方が良いと思います。(暗記は応用が利かない、頭を使う機会が減る、暗記で算数嫌いになる危険性、覚えても大した時短にならない等)

少年ガウスの頭脳

改訂前は単元の冒頭に短いコラムがあったのですが、改訂後は単元の最初で「等差数列とは」が解説され、コラムは最後に来ました。

基本問題

基本問題は、これまでの例題と類題の内容を理解できていればすんなり解ける問題が多くなっています。

改訂によって基本問題が1ページから2ページに増え、問題数も倍増しました。問題数が増えたので、予習シリーズを解くだけで基礎が定着しやすくなったと考えられます。なお、四谷大塚のAコースでは基本問題まで解ける実力が付けばOKとされているようです。

問題番号 改訂内容
1⃣(1) 改訂前と同じ問題
1⃣(2) 例題1を利用して解く。改訂前と同じ問題
1⃣(3) 例題1を利用して解く。改訂前と同じ問題
1⃣(4) 例題2を利用して解く。改訂前と同じ問題
1⃣(5) 改訂前からやや易化
1⃣(6) 例題4を利用して解く。例題の変更に伴い内容変更
2⃣ 例題1と3の組み合わせ。新問?
3⃣ 例題2と3の組み合わせ。改訂前の演習問題集・練習問題1⃣と似た問題
4⃣ 改訂前の演習問題集・練習問題3⃣と同じ問題

練習問題

練習問題は、これまで学んだ基礎がそのままでは使えない問題が多いです。ある程度自分で考えることによって、これまで学んだ内容をどうやって使うか、という一ひねりが必要になります。

少なくとも「等差数列」の単元を見る限り、練習問題は使い回しが少なく、新作の問題が多いようです。典型的な問題や、今後別の問題で応用が効きそうな問題が増えた印象です。

問題番号 改訂内容
1⃣ 新問。
2⃣ 新問。
3⃣ 新問。
4⃣ 改訂前の練習問題3と同じ問題。
5⃣ 新問。

予習シリーズ改訂まとめ

予習シリーズ本編では基本問題が増え、難問が削除されました。これ一冊やっておけば、5年生以降で中学受験の問題に挑んでいくための基礎は習得できそうです。

さらに基礎を固めたり難しい問題をやりたい場合は、演習問題集も使って調整すると良いでしょう。

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