公文の算数でやらない内容一覧
「公文の算数は計算に特化している」
「公文の算数は文章題がない」
「公文の算数には受験に出るような複雑な計算はない」
「公文とそろばんの違いは分数があるかどうか」
多くの人が、公文の算数が小学校の算数の全ての範囲をカバーしていないことは知っていると思いますが、では一体何をやって何をやらないのでしょうか?公文算数の全体像を正確に知っている人は少ないと思います。
それゆえに、中学受験層が公文の算数に過大な期待をしてしまったり、逆に公文が中学受験の対策に意味がないと思ってしまったりと、誤解が多いのではと思います。
ということで、公文の算数で一体何をやって何をやらないのかを紹介します!
学校の教科書と公文式教材の関係
公文の公式サイトに、公文で習う範囲の一覧があります。
小学校範囲のみを抜き出すと、こんな感じになっています。
白背景が公文算数の範囲でやるもの、灰色背景が公文算数の範囲で扱わないものです。
白の部分をざっと見ると、
たしざん、ひきざん、かけざん、わりざん、小数、分数
だけしかないことが分かりますね。これが公文算数でやる範囲です。
公文算数でやらない範囲
そして重要なのは、灰色背景の部分です。下に赤四角で囲みました。
灰色背景部分、つまり公文の算数でやらないものは、ざっとまとめると以下の通りです。
時間、単位、図形、表グラフ、概数、面積、体積、円、百分率、速さ、比、場合の数
もちろん中学受験塾ではおなじみとなっている「特殊算」や、算数オリンピック・キッズBEE、算数検定の最終問題など見られる思考力を要する問題なども、公文の算数には入っていません。
公文式の算数は、本当に計算だけに特化していることがよく分かると思います。
公文式と中学受験の相性
前にも書いたように(と思ったら書いただけで公開してなかったかも・・・)、中学受験をするうえで公文式が悪いわけではありません。計算のスピードと正確性を上げること自体は、将来の役に立ちますし、中学受験の勉強を始める前にぜひとも付けておきたい力です。ただ、人により、また先生により、公文の効果はかなり大きく異なります。
- 公文式の算数だけやっていても中学受験の難問は解けません。
- 公文が合っているご家庭では、計算力を上げるのに公文式の算数は役立ちます。計算力が高い子は受験勉強をする際に有利です。
- 計算力を上げる方法は公文だけではありません。
中学受験を目指すご家庭で低学年時に公文の要不要を検討される際は、この3点を意識して検討すると良いかも。個人的な意見としては、公文は先生のあたりハズレの差が大きいのでそこ次第じゃないかと思います。
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