全国統一小学生テスト解説授業の変化
四谷大塚が、全国統一小学生テストの解説授業を公開しています。7月11日(土)の12時までなのでお早めに!
さて、全国統一小学生テストの解説動画で、今回から先生たちの動きに大きな違いがみられました。
画面の向こうの子供に向かって、呼び掛けるように授業をしているのです。
また、これまでより前後方向への動きが多くなり、いわゆる画面の奥行きを使うようになりました。
例えば手を前に出したり、顔を少し近づけたりなど、こちらに近づくような動作が明らかに増えています。
他にも僕の気づいていない違いはあるかもしれません。
四谷大塚の変化
四谷大塚は去年ごろから、実際の授業から映像授業に軸足を変え始めています。例えば塾生の週1のテストの解説授業は、自分の間違えた問題だけ映像授業で受けることができるそうです。今年に入るとコロナ休校に伴い、「全国統一オンライン授業」を無料で開放するなどもしています。
その中で、会社(四谷大塚+親会社の東進ハイスクール)全体として、映像授業のノウハウを蓄積し、先生たちの間で共有がされているのだと思われます。
前後方向の動き
前後方向の動きは、映像を立体的に見せて視聴者に現実味を与えたり、注意を引く、のめりこませる、といった効果が期待できます。
これまでも先生たちの横方向への移動はありましたが、これは実際の授業でも行われることです。黒板の端まで文字を書きに行ったり板書が見えるよう避ける際には横移動しますし、中央だけでなく左右の端に座っている子の気を引くのにも横移動は効果的です。
しかし前後方向の移動というのは、通常の授業ではまず行われません。今回先生たちが前後方向の移動を効果的に使うようになったのは、明らかに動画向けの授業を意識していると考えられます。
呼びかけ
呼びかけについても同様です。こちらは「おかあさんといっしょ」で歌のお兄さんとお姉さんが「みんなー、こーんにーちはー!」と言った後に耳をこちらに向けて返事を聞くふりをするのと同じ感じのイメージです。
他にも「どうだったかな?」など子供に質問するシーンも多く見られ、さらに質問をした後は少し間を空ける場面もありました。画面に向かって返答する子は少ないかもしれませんが、子供の心の中では一定の効果があると思います。
淡々としゃべるのではなく、生徒をこちら側に引き込む、傍観者ではなく当事者にするための様々な工夫を感じました。
好発進
コロナ休校に伴い学校や塾が映像授業を初めてはいるものの、見づらい、聞きづらいなどの不評の声が大きいです。そんな中、四谷大塚の映像授業は技術面で好発進しているように感じました。
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