グラフで見る 低学年における勉強の量的貯金と質的貯金

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低学年での勉強が及ぼす2つの効果

低学年児に勉強しておけば、その効果はある程度貯金のように貯まって高学年時に生きてくると考えられます。その効果の仕組みを詳しく見ると、大きく分けて2通りに分けられると考えています。

ここではその2つを「量的貯金」と「質的貯金」と呼ぶことにします。詳しくは後述します。

低学年児の教育では、「今やっていることは量的貯金なのか、質的貯金なのか」を考えながらやっていくと良いかもしれません。

量的貯金

ここで言う量的貯金とは、早いうちから知識量を貯めていくことを指します。

早いうちから勉強によって多くの知識を得ておけば、その分だけ他の子より知っているものが多い状態になります。その後も他の子と同じだけ新しいことを学んでいけば、序盤に得たリードをずっと保つことができると考えられます。

グラフでイメージ図を描くと、こんな感じです。

この図は、他の子がまだ本格的に勉強していない1年生から3年生までの間に多くの知識を吸収し、そこから先は他の子と同じだけ伸びていく様子を表しています。他の子が頑張っても、自分もそれと同量だけ頑張れば、理論上は常に逃げ続けることができるはずです。

 

低学年での量的貯金の例

  • 上の学年の算数や漢字などを先取りする
  • 似たような問題を多く解いてパターンを覚える
  • 歴史の人物や年代の暗記
  • 都道府県や県庁所在地の練習 etc

量的貯金の限界

上記のグラフは単純化されており、実際はそう簡単にはいきません。たとえば幼少期に量的貯金をしても、得た知識の何割かは使わない間に忘れてしまいます。また、低学年時に頑張ればその分だけ高学年で伸びしろが少ないので、他の子に追いつかれやすいという効果もあります。

そのため、量的貯金は低学年~中学年の時にはハッキリ効果を実感できても、高学年になるにつれてだんだん効果は薄れ、最終的には追いつかれる可能性があります。

グラフで描くとこんなイメージです。

先ほどの橙線(理想)に対し、この図の赤い線(失敗例)では、1~3年生で貯金をした後に4~6年で伸び悩み、最後は貯金のなかった子に追いつかれてしまっています。

量的貯金は、上手くやらないと本当にこうなってしまう可能性があります。せっかく低学年から頑張るのですから、こうはならないようにしたいものです。

質的貯金

ここで言う質的貯金とは、勉強の質を上げることを指します。

低学年のうちから勉強の「やり方」を会得したり、計算スピードを上げる、吸収力を上げるなど、勉強の効率を上げるための準備をしておけば、高学年時に他の子と同じ時間だけ勉強しても他の子より多くのことを学べるようになります

おそらく世間で「地頭(ジアタマ)が良い」と呼ばれている状態の大部分はこれではないかと思います。

グラフでイメージ図を描くと、こんな感じです。

1年生から3年生までの間は、見た目はほとんど差がありません。しかし実際は勉強の効率を上げるための質的貯金をしているため、4年生以降で本気で勉強を開始すると、何もしていなかった子よりも伸びるというわけです。

 

低学年での質的貯金の例

  • 計算速度を上げる
  • 物事を考えるスピードを上げる
  • 電車や動物など自分の好きなものを通じて暗記や記憶に慣れる
  • 頭の中でモノを立体的に想像できるようにする
  • 長時間集中できる etc

低学年ですべきなのはどっち?

では低学年ではどのような教育に重きを置けばよいのでしょうか。

うちでは、どちらもやってはいるのですが、基本的には質的貯金を重視しています。

もちろん質的貯金を強化するために具体的に何をするかというと、問題の数をこなすといった作業も時には必要にはなります。また、一定の質的貯金をしながら量的貯金「も」するのは問題ないと思います。

その辺の配分は人それぞれですし、お子さんの性格にもよるでしょう。ただ、いずれにせよ低学年での勉強において、今やっているものが量的貯金なのか質的貯金なのかを意識することは重要だと思っています。

このブログでも毎月、今月は何をやったかというのをざっくり書いていますが、問題集の名前が並んでいるので、量的貯金のみをしている人とあまり区別がつかないと思います。ただ実際は、問題を通じて頭を使ったり、計算スピードを上げるなど、質的貯金を目的としたものが多い、という感じです。

(なお「量的貯金」「質的貯金」というのは説明のために今考えた言葉なので、普段は使ってません。)

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