社会はどこまで細かいことを覚えるべきなのか
これは昔から考えていたことなのですが、どうも中学受験の社会では、思考力で解くべき問題が暗記すべき問題と間違われるケースが多い気がしています。
特にプロでない親御さんが問題を見た時に、「こんな細かいものまで出題されるとは!」と驚き、焦るようなケースが多いように感じます。
しかし実際は、
- 図やグラフを読み取る問題
- 思考力で解く問題
- 不正解の選択肢に知らない単語が出て来る問題
など、本来暗記の必要がないものが大半なのではないか?そう思っているわけです。
さて、中学受験塾の社会では、大量の物事を暗記させますが、本当は何をどこまで覚える必要があるのでしょうか。
これは結構大事な話で、子供にどこまで覚えてもらうかはしっかり線引きしておいた方が良いように思います。
受験社会問題の3分類
(1)実際に身に付けるべきで、中学受験にも出る問題
中学受験には、実際に身に付けておくべき知識も多くあります。
「日本の人口が多い県トップ3はどこか」
→例えばビジネスを始める際に役立ちます。
「日本は石油や鉄鉱石をどこから買っているか」
→国際情勢を考える際に必要となる前提知識です。
「現在の選挙制度に至るまでの歴史」
→なぜ日本の歴代100人の総理の中に女性がいないのか考えるヒントになります。
(2)実生活に必ずしも必要ないが、中学受験にも出る問題
下記のようなものはどうでしょうか。
- 「長野県はいくつの県と接しているか?」
- 「平安時代は何年からか?」
- 「衆議院と参議院はどちらが向かって左にあるか?」
これらは雑学として覚えていたら楽しいかもしれませんが、あくまで趣味の範囲の話。
覚えてなかったらその場で調べればいいだけなので、覚えずに大人になってもそう困ることはありません。
つまり、本来子供が興味ないなら無理に覚える必要はないが、中学受験に出るから仕方なく覚えているもの、と言えます。
(3)そもそも中学受験にも出ない問題
そんな中、そもそも中学受験でも必要としないものも、塾のカリキュラムに入っているのではないか?というのが今回の話です。
3つのパターンを調べたい
中学受験で勉強する社会の内容には、おそらく3つのパターンがあると思います。
- 実際に必要な知識で、中学受験にも出る
- 実際は必要ないが、中学受験には出る
- 実際に必要ないし、中学受験でも必要としないが、塾で覚えることになっている
2を出す学校が全ての元凶という話もありますがまあそれは置いておいて、
今回は3が本当にないのか、あるとしたらどの程度なのか、というのが知りたいわけです。
ということで、次に暇ができたら実際の入試問題を研究したいと思っています。
と、思って本はだいぶ前に買ったのですが、なかなか読めていない…。
暗記してないと解けないけどこんなの小学生が覚えてるわけないよ、という問題を見たことがある方は、コメントで教えてくれると嬉しいです!
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