どうやったら国語のできる子に育つか

どうやったら国語のできる子に育つか、というのをぼんやり考えたので忘れる前にまとめます。

国語という競技

国語という科目は、要は日本語で書かれた文章を読んで、そこに書かれていたことを過不足なく読めているかチェックするための問題に答える、という競技です。

つまり、

  1. 文章を過不足なく読む
  2. 問題の要求に対して過不足なく答える

この2つで得点になる競技ということです。

このうち、塾でやるのは2が中心と理解しています。1が出来てれば、2は練習で何とかなります。2が出来ない子は、1が出来ていないのだと思います。

読めるようになるのが難しい理由

ではどうすれば読めるようになるのか、と言うと、それがとても難しい。

算数と違って国語は全ての文章をパターン化したり、ルールを明文化することができないためです。

ではなぜできないか?

それは、日本語のルールはルールブックによって決まっているのではなく、「日本人が書いている日本語が正解」だからです。

書いている側も、ルールブックに正確に準拠して書いてるわけじゃなくて、各自がなんとなく思っている「日本語ってこんな感じだよね」に基づいて文章を書いています。その集合体が「正しい日本語」です。だから時代によって正解が変わったりもします。

ということなので、文章が正しく読めるようになるには、日本人が書いている日本語を読みまくるしかないのですね。

正しい文章を読みまくるしかない

国語の点数を上げるという意味では、標準的な日本語で書かれた文章を読むことが大事であって、本業ではない芸能人が書いた本とか、インフルエンサーが書いたブログとか、ゲームなどで使われる崩れた日本語では、まあ文字を読むこと自体は上手になると思いますが(その点において低学年まででは有効かもですが)、国語の点数はあんまり上がらないということになります。

それ以前に、物語文で点数を取るには物語文を読みまくって物語文のルールを理解するしかないし、論説文も同様です。でも皆さん論説文って普段読んでないですよね?小学生が恋愛小説なんて読みませんよね?

塾で国語の勉強をしても、読む文章量ってせいぜい週に10ページとかですよね。単に文章を読むという意味では、もっと10倍か20倍くらい読んだ方がいいと思います。

好きな本って読むのには全く苦にならなくて、むしろ趣味に費やす時間が増えて人生は充実していると言えるかもしれません。お子さんが好きな本にたくさん出会えると良いですよね。

まとめ

  • 国語の上達には読む力と答える力が必要
  • 正しい日本語の文章を大量に読まないと読む力は上達しない
  • 国語のお勉強をしても読書量は大して増えない
  • 好きな本だったらいくらでも読めるからいいよね

こんな感じです。どうでしょうか。

国語教育って場当たり的で、出てきた問題に対する答えは解説するけど、その裏にある普遍の決まりみたいなものはあんまり習わないから、できる原因・できない原因が分かりにくいんですよね。

実はうちは予習シリーズ上巻15回あたりから、国語の文章題の勉強を完全にやめてしまったのですが(文法と漢字はやってます)、テストの成績は下がることなく、むしろ上がっています。ただ、ちょっとでも時間さえあれば好きな本を読みまくっているので、それが効いているのかなあと思っています。

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