算数検定9級→8級で教えることメモ
算数検定9級を終えて8級に移る際に、公文等で計算をやっている前提で他に何を教えればいいかメモします。9級までは計算と簡単な文章題が解ければ大体いけてしまうのですが、8級からは出題範囲が結構広がるので、計算だけでは足りなくなりがちです。
- 単位換算
- 時間(分・秒)
- 重さ(g・kg・t)
- 長さ(m・km)
- 面積(cm2・m2・km2)
- 表とグラフの読み方
- 文章題における分数と小数の足し算引き算
- 球の直系・半径(円は9級)
- 垂直と平行
- 定規・分度器による計測
- 目盛りの読み
- 「n倍」と「比例」の概念
- 概算(四捨五入)
単位換算
L(リットル)とdL(デシリットル)などは9級でも出て来ましたが、8級で新たな単位が追加。
特に面積の単位換算が鬼門。8級ではまだha(ヘクタール)とa(アール)は出てこないので、ここで定着させておくことが重要です。
ポイントは身近なものと結びつけること。Lの時は牛乳パックが1Lなことなどを使いました。
表とグラフの読み方
上の子も下の子も、教えてないのに不思議と読めました。小さい子ほど素直に読めるのかもしれません。あとは細かい所を実際に問題を解きながら教えていきます。
文章題の小数分数
8級では小数と分数の足し算・引き算が出ます。小数分数の計算ができる子は、1~2年生向けの足し算と引き算の文章題さえできれば理論上はそれが小数分数になっても解けるはずなのですが、意外とうまく行かなかったりします。こちらも何問かやって慣れるのが早いでしょう。
球の直径半径
9級で円の直径・半径を完全に理解していれば、そう難しくないと思います。
ここは立体を頭の中で動かすことができるとかなり大きくて、子供にはむしろ「円と球って何が違うの?」くらいの感じかもしれません。
垂直と平行
垂直や平行の概念を問われます。他にも「ひし形」などの図形も出ます。「ひし形とは何か」を考える時に、垂直や平行という言葉が必要になります。(ひし形は向かい合う2辺が平行です。また角が直角なひし形は正方形です)
二等辺三角形・正三角形などは9級の範囲です。
定規・分度器
定規や分度器を使って測る問題が出ます。ここは上の子もよく1度ずれて、結局本番で出なかったですが出てたら死んでたと思います。
そういえば、いろんな分度器を片っ端から使って使いやすさを調べた記事が下書きに入りっぱなしでアップしてなかったのを思い出しました。
目盛りの読み
まず線分図は確実に読めるようにしておきたいです。1,2,3…の目盛りはもちろんですが、10,20…や20,40…なども。
そのうえで、キッチンにあるやつ(↓)などの目盛りも読めるようにします。うちの下の子はこれ苦手かも。
「n倍」と「比例」の概念
「何倍」という言葉は、生活の中で自然と身に着けている可能性がありますが、天然由来の知識はあやふやなもの。3個のイチゴを5倍にしたら15個になるのは分かりますが、「15個は3個の何倍でしょう?」と聞かれると迷ったりします。
ここはやがて小学校算数の最大の関門の1つである「割合」に繋がる部分なので、時間をかけて確実におさえておきたいです。
概算(四捨五入)
慣れれば簡単ですが、慣れてないと苦労します。問題を解くのはつまらないので、ある程度習得した後は普段から生活の中で四捨五入を教えていっても良いかなと思います。
算数検定8級の基本情報
算数検定8級は基本的に小4までのレベルの問題が出ます。9級(小3)までの範囲も出題されます。
算数検定8級では9級と比べると問題数が20問→30問に増え、試験時間も40分→50分となります。その分出題範囲が広がり、難易度(レベル)は高くなっていると言えます。(30問・50分は8級~6級まで共通です)
合格点は70%ですから、30問中21問正解すれば合格点となります。
算数検定8級の問題は問題集で
算数検定8級の問題は、基本的に問題集(過去問)でやるのが良いです。
本が出版されていて、それをやる人がほとんどだと思います。
こちらの算数検定協会公式の8級問題集には、過去問6回分の問題が入っています。
算数検定8級の過去問が無料で手に入ります
算数検定公式サイトで算数検定の過去問1回分が無料で手に入ります。
とりあえずここで1回分印刷してやってみると、その級の難易度や何をすればよいかがざっくり見えてくると思います。
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