数検の出題範囲変更
公式サイトを見てもよく分からないのですが、実は最近、算数検定・数学検定の出題範囲が変更されたようです。
おそらく文科省の指導要領の変更に伴うものと思われます。
ネット上を調べてもほとんど記事が見つからないので、気づいている人は少ないかもしれません。
ということで、数検の出題範囲の変更とそれに伴うテキストの改訂について、分かる範囲でまとめます。
指導要領の変更
文科省の学習指導要領は、小学校では2020年度、中学校では2021年度、高校では2022年度から順次変更するようです。
例えば小5から分数のかけ算・わり算がなくなり、小6に移動しました。
これに伴い、現在は数検7級(小5)では分数のかけ算・わり算が出題されなくなっています。
このように、学習指導要領に対応する変更が行われているのではないかと思われます。
学校で習っている範囲が出題されるという点では、受験上の問題は特にないように見えます。
ただ、公式出版本に関しては注意が必要です。
公式の数検過去問の改訂
公式の過去問も、11級(小1)~6級(小6)については、2021年4月に新しいものが出版されています。古い本を買うと出題範囲が違うので要注意。
新しいものは表紙が違うので識別可能です。(クリックで商品詳細へ)
上の子が7級を受ける時に買った2017年出版の過去問には、分数のかけ算・わり算が載っています。今の数検7級とは範囲が異なることが分かります。
数検要点整理の改訂
いっぽう5級(中1)~3級(中3)は、2021年には数検の教科書にあたる「要点整理」のみ改訂されました。
新しい要点整理の表紙
古い要点整理の表紙
おそらく5級~3級は2021年から問題の出題範囲が変わり、その問題が2022年に発売されるのではないかと思われます。
(11級~6級の要点整理は2019年に改訂)
準2級~1級の改訂は2022年以降?
準2級(高1)~1級(大学)の範囲の問題集や公式書籍では、執筆時点(2021年8月)では改訂の形跡は見られませんでした。
おそらく2022年以降に順次改訂されると思われます。
以上、購入の際にはご注意ください。
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