4年生が塾でつまずき出すのが5月の理由
中学受験始まる新4年生「塾でつまずき出す」のが5月の理由
「塾の授業は学校の1・5倍ほどのスピードで進んでいきます。2、3月こそ緩やかですが、4月からスピードが上がりゴールデンウイーク明けにはついていけなくなるお子さんが出てきます」
なぜゴールデンウィーク明けからついていけなくなるのかという理由について、「4月からスピードが上がる」以外にもう1つあると思いますので、僕の見解を書きたいと思います。
4年生が5月につまずく本当の理由
中学受験塾が始まると、多くのご家庭では毎週のカリキュラムをこなすのがいっぱいいっぱいになります。特に平日は学校もあるので、あまり勉強できないというご家庭も多いはず。
毎週ギリギリの戦いになるので、たった1日の祝日が入るだけでかなり余裕が生まれるのです。
では、それを前提にカレンダーを見てみましょう。
中学受験塾の多くは2月の2週目に始まります(1週目は6年生が中学受験本番)。
通塾が始まると、いきなり11日に祝日が入ります。これが大きくて、まだ塾慣れしてなくて1週間では回せない子も、この祝日を使うことで何とか立て直すことができます。令和からは23日も休みになりました。天皇誕生日万歳。
続いて3月、どの塾でも1回目の組分けテストが開催されたあたりで、春休みに入ります。
この春休みは、ここまでの6週間程度を振り返るチャンスになります。取りこぼしていた部分を復習し、4月からの戦いに備えることができます。
4月からは小学校の学年もいよいよ4年生になり、春休みが明けると3週間ほど祝日のない週が続きます。
毎週新たなカリキュラムが押し寄せてきて、もうだめだ・・・と脱落しそうになったところでゴールデンウィークが来ます。ここで再び体勢を立て直すことができます。
さて、ゴールデンウィークの後はどうでしょうか。
まあもうオチは明らかですが、5月はもう祝日が無いですね…?
6月も祝日が無いですね…?
7月後半でようやく夏休みが来ました。
なんと次は夏休みまで、2カ月半ものあいだ、祝日がないのです!
これが、ゴールデンウィークまでは何とか付いてこれてた子が、5月以降につまずく大きな理由の1つです。
4年生が5月につまずかないために
ではどうすればよいかというと、2月・3月の余裕があるうちに、祝日に頼らずに無理なく回るようなスケジューリングを探り、毎週の学習のペースを作ってしまうのが良いと思います。
その結果、子供の勉強できる限界というのは意外と短いので、全部の問題を解けないとか、全部の宿題が出来ない、といったことにもなります。それでいいです。
ただ、基礎が身に着かないと、今やっていることを踏まえた次の単元が来た時に本格的に壊滅します。なので、限られた時間の中で基礎を確実に身に着けることが重要になると考えています。
勉強量が限界を超えてしまうと著しく効率が落ちます。遊ぶ時間も減ってしまい、子供にとってはとても不幸なことです。そうならないためにも、無理のないスケジュールを立てることを、2月・3月のうちにしてほしいなと思います。大事なお子様が、塾でつまずかないために。
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