何もしないでみる夏

塾に通っている皆さんを見ていると、高学年の夏期講習はなかなか厳しいみたいですね。ある塾は拘束時間が長く、またある塾は家での宿題が多く…。

うちは夏期講習には行かず、代わりに家で中学受験範囲の何かをやる…ということもなく、だらだら過ごしながら(というのは塾で頑張っている子との比較ですが)少し中学英語と高校数学など趣味の勉強をやる予定です。

良い中学に入ることには一定の価値があると思います。それとは別の話で、中学受験という狭い範囲の重箱をつつく勉強に、果たして一体どれだけの価値があるのかについて、僕はよく理解できていません。

より正直に近い表現を取れば、中学受験勉強に子供の人生の大半を消費させることが、怖いのです。

それにしても、夏休みの大半を潰して勉強するのが普通という世界はなかなか険しいです。夏休みの大半を潰しても他と差が付かないってことなんですよね。

自分だけが夏休みの大半を潰し、それによって圧倒的な個性を獲得できるというのなら、まだ検討の余地はあると思います。しかしそこまでしてやっと横並びというのでは、犠牲の大きさの割に得るものが少ない気がしてなりません。

いつも言っていることですが、僕の考える理想の中学受験は、小学校範囲を超えて高いレベルの思考力と数学力を身に着けて、返す刀で中学受験を軽くクリアすることです。

完全にそれを実現することは残念ながら難しいと思いますが、できる範囲で、子供のやりたいことと将来に繋がることを優先していきたいと思います。中学受験的目線で言うと、この夏は”何もしない”ということになります。

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