全国統一小学生テスト1年生・過去問の結果と傾向まとめ
これまでに開催された全国統一小学生テストのうち、6月開催の過去問の結果と対策をまとめました。また、2019年の1年生の全統小は、これまでと大きな変更点があります。それも最後にまとめています。
なお6月の全統小に1年生の部ができたのは2016年からのようです。
参考にさせていただいたブログ
過去の全統小1年生の結果を調べるにあたって、下記のブログの情報を参考にさせていただきました。
2016年6月の全国統一小学生テスト・1年生の結果
2016年の平均点
算数平均点:70点、国語平均点:72点、2教科合計:145点
四谷大塚は平均70点のテストを作ろうとしていますが、そうなったのはこの年のみ。
なお200点満点は2人、第3位が17人でした。算数の最後の問題(マッチ棒を扱う問題)が全国正解率1.5%の難問となっていました。
2017年6月の全国統一小学生テスト・1年生の結果
2017年の平均点
算数平均点:54点、国語平均点:47点、2教科合計:101点
過去問を見ると、この年は問題の分量が多くて難しい年でした。過去3年で最も平均点が低くなっています。平均点も101点と、満点の半分程度となっています。
2018年6月の全国統一小学生テスト・1年生の結果
2018年の平均点
算数:63.4点、国語:48.9点、2教科合計:112.4点
過去問を見ると、算数は前年とあまり分量が変わらず、最後の問題に至っては正解率が0.1%となっていました。この年は2教科合計で全国第3位が14人いたのですが、おそらく全員がこの問題(6点)のみを落として194点の子だったようです。
前年と比べると国語は問題量が大幅に減ったのですが、簡単な問題が減ってしまったので結果的に平均点が下がったようです。長文も問題自体が難しく、せっかく長文を読み切っても得点につながりにくいテストだったのではと思います。
2019年の問題傾向予想と対策
2019年の1年生の全統小は、これまでとは大きな変更があります。
まず、算数・国語共に解答時間が15分から30分に変わります。
そして100点満点から150点満点に変わります。
2019年の全統小1年生算数対策
算数は、序盤に基本問題が多いので、そこを確実に取れば高得点になります。2019年は時間と問題数が増え、基本問題の種類や量が増えるのではないかと思います。
毎回超難問が来る最終問題は、おそらく今回もあるでしょう。ここは考え方が難しいだけでなく、問題の文章量が多い(国語の文章題くらい長い)ので、解けなくても気にしなくて良いと思います。
2019年の全統小1年生国語対策
2019年も国語は序盤に基本問題があり、最後に長文が来ると思われます。
国語は毎回序盤の1問あたりの点数が高くなっていますが、2019年はさらにその傾向が強まり、得点しやすい問題が序盤に増えるとみています。なおすべての問題で漢字とカタカナにはフリガナが振られているので、ひらがなさえ読めれば大丈夫です。
但し注意点として、50~100文字程度の文章が難なく読めないと、問題文が読めずに解答できない可能性があります。
参考までに、これで問題文が50文字、設問の選択肢まで合わせて100文字程度です。
長文問題は、毎回1年生に読ませるには酷なくらい長い文章(20文字×40~50行程度)が来るのですが、長文に付いている5問程度の問題は配点が低いので、1問あたりの点数は基本問題の半分程度となっています。なので、長文が読めなくてもそこまでひどいことにはなりません。
なお長文は読む時間が足りなくなる可能性があるので、文章中に下線(右線)が出てきた時点で、その線を使った問題を答えてしまうという方法もアリです。この場合、最後まで読めなくても途中で点数が狙えるメリットがありますが、下線の後に解答のキーとなる記述がある場合は正解できないデメリットがあります。
1年生にとって全国統一小学生テストとは
多くの1年生にとって、全国統一小学生テストは初めて受ける本格的なテストになると思います。中学受験をする子もしない子も、これからの人生で様々なテストと向き合っていくことになるわけですから、早めにテスト慣れしておくこと自体は良いことだと思います。
そして1年生の親にとっても、全国統一小学生テストは初めての本格的なテストですから、子供の現在の立ち位置を知ることができるいい機会になると思います。
また、子供のテストの結果は、親の日ごろの働きかけで大きく左右されます。子供がテストを受ける際に親ができることは何なのか、この機会に考えてみるのも良いのではないでしょうか。
テスト結果に一喜一憂するよりは、うまくいかなかった部分を探して、なぜうまくいかなかったのか、うまくいくにはどうすればいいかを考える機会にしたいですね!
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