この記事では全国統一小学生テストについてまとめています!
全国統一小学生テストとは
全国統一小学生テストは、中学受験の大手塾「四谷大塚」が毎年2回、6月と11月に開催しているテスト。略して「全統小」と呼ばれることもあります。
対象は小学校1年生から6年生と、幼稚園の年長さん向け。四谷大塚の生徒さんに限らず、誰でも無料で受けることができます。毎年約15万人が受験しており、全国統一小学生テストは日本最大規模の小学生向けテストとなっています。
全国統一小学生テストの出題範囲は、6月の回は各学年の1学期修了分まで、11月の回は2学期修了分までとなっています。例えば6年生だったら、11月のテストでは6年生の2学期までに勉強する部分が出題範囲となります。
解答は記述式&マークシート形式
全国統一小学生テストの問題は、3年生~6年生はマークシートで答える形式となっています。
年長~2年生は記述式で、年長は問題用紙に書き込む形式、1年生と2年生は解答用紙に書き込む形式となっています。
3年生以降では、全国統一小学生テストで初めてマークシートを使うという子も多いので、事前にマークシートについて知っておくと良いでしょう。
全国統一小学生テストの開催日程と時間
全国統一小学生テストは毎年6月と11月に開催されます。
- 6月の第一日曜日
- 11月3日(祝日)
開始時間は会場ごとに異なる場合がありますが、いちおう9時開始となっています。学年ごとに試験時間の長さが違うので、終了時間も異なります。
科目と配点・時間
試験時間と配点は下記のとおりです。1年生~3年生は2科目、4年生~6年生は4科目、年長は1科目となっています。
全国統一小学生テストの会場
全国統一小学生テストの会場は四谷大塚の各校舎だけでなく、提携している塾も会場となり、受験することができます。
公式サイトの全国統一小学生テスト申込フォームで都道府県を選択すると、その県で実施される会場の一覧が表示されます。
中には年長生を受け付けていない会場など、学年の指定がある会場も多いので、よく見て選んでください。
全国統一小学生テストの対策・過去問
全国統一小学生テストの過去問については、こちらの記事で紹介しています。
なお、過去問の代わりの対策手段としては、過去問チャレンジと対策授業があります。
全国統一小学生テストの過去問チャレンジ
全国統一小学生テストの公式サイトに「過去問チャレンジ」というコーナーがあり、少しだけ過去問が載っています。解いておけば一応の対策にはなります。
全国統一小学生テスト対策授業
受験会場によっては、テスト前に全国統一小学生テストの対策授業をやってくれます。全国統一小学生テストの申し込み時に、「対策授業を希望する」を選択しましょう。
四谷大塚直営校では前年の全国統一小学生テストを使って対策授業が行われたり、早稲田アカデミーでは、オリジナルの対策問題が配布されるようです。
対策授業の内容は学年によって異なるようで、年長の時は問題を先生と一緒に解いていき、最後にゲームのような算数のようなことをやって楽しく帰って来ました。全統小に年長の部が創設されて1回目の受験だったので、過去問がなかったため特殊だったのかもしれません。
いずれにしても、当日どんな感じの問題をやるのか分かるというのは大きいと思います。また、実際にテストを受けるのと同じ会場なので、初めての会場で全国統一小学生テストを受ける場合は場慣れの効果も期待できます。
全国統一小学生テスト決勝大会
年長・1年生・2年生は1回のテストで順位がすべて決まります。3年生・4年生・5年生・6年生は、全国統一小学生テストの成績上位50人による決勝大会が行われます。
成績上位者30人には新型iPadが贈呈されたり、6月の4年生の部ではアメリカの有名大学へ研修に行けるという副賞もあります。2018年の場合は全10日の行程で、詳細は公式サイトに載っています。
全国統一小学生テストの成績優秀者
- 3年生~6年生は全国統一小学生テストの決勝大会の数日後に1位~30位までが成績優秀者として名前が発表されます。
- 1年生・2年生は決勝大会がありませんが、3年~6年と同じタイミングで1位~20位が成績優秀者として発表されます。
- 年長は成績優秀者の発表はありません。
全国統一小学生テストの偏差値
全国統一小学生テストは塾に通っていない子も多く受けるため、比較的偏差値は高い数字が出やすいテストです。
ただ、全国統一小学生テストで初めてお子さんの偏差値を知ったという親御さんも多いと思います。思っていたよりも低い偏差値で、ショックを受けたという人も多いでしょう。
全国統一小学生テストは四谷大塚が主催しているテストなので、どうしても中学受験向けの問題や、四谷大塚の普段のテストと似た傾向の問題が出題されます。そのため、塾に通っていない子は偏差値が低く出ることが多いです。
そのためそんなにショックを受けなくていいとは思いますが、中学受験の問題に対応できていないことは間違いありません。
また、前回より偏差値が下がったという人も多いと思います。この傾向は特に4年生に見られ、理由としては以下のようなことが考えられます。
- 3年生の終わり頃から通塾し始める子が多い
- 塾で学力をつけている子が増える
- 塾で問題慣れしている子が増える
- 試験科目が4科目になる
- 勉強する内容が増える
- 理科と社会が苦手な子は総合偏差値が下がる
(巷では「4年生の6月は上位30人がアメリカに行けるから難度が上がる」という説もあるようです)
なお、具体的に志望校が決まっているお子さんに関しては、全国統一小学生テストは適切なテストとは言えない場合があります。志望校が記述式の問題が多い場合、マークシート形式の全国統一小学生テストでいい点数を取ったからと言って、志望校の本番でもいい点数がとれるかどうかはわからないためです。そのため、受験直前の6年生の11月は全国統一小学生テストは受けないという人もいます。
重要なのは事後対策
全国統一小学生テストは結果が重要なのではなく、結果を見てそのあとどうするかが重要です。苦手分野の対策をしたり、テストの場慣れが足りないことに気づいたり、あるいは前日寝るのが遅くて寝不足だったのが悪かった、など、各家庭ごとに様々な気づきがあると思います。それを克服して次回に生かすことで、次回もっと良い結果になるとよいですね!
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