テスト対策の是非と「対策してはいけないテスト」

テスト対策、してますか?

お子さんにテスト対策をさせたことがありますか?

テスト対策をすればテストでいい点数が取れる反面、過度なテスト対策は実力を測るのに不適なのでやめた方が良いという意見もあります。

というわけで、テストについてどのように考えればよいか、まとめてみます。

そもそもテストには2種類ある

そもそも、世の中のテストというのは2種類あります。

理解度の定着を測る確認テストと、その人の実力を見るテストです。

理解度の定着を図る確認テストというのは、例えば塾での「今週習った内容の確認テスト」などが該当します。その範囲をちゃんと覚えているかどうかの確認です。

このテストは、テストの対策をするよりも、今週習った内容を愚直におさらいする方が良いです。下手にテスト対策をしてしまうと、実はよく分かってないのに点数だけ良い点を取ってしまい、今後そこが実質的な弱点であるにもかかわらず気づかずに取り残されてしまう危険があるためです。

ということで、確認テストにおいては、テストがあるからそれに向けて勉強するというモチベーションの維持は期待できるものの、出題予想(ヤマを張る)など過度なテスト対策はしない方が良いと考えられます。

実力テストは何のために受ける?

次に実力テストですが、有名どころでは「全国統一小学生テスト」などが挙げられます。実力テストを対策すべきかどうかは、そのテストを受ける目的によります。本当の実力を知りたいのか、それともそのテストで良い成績を取りたいのか、です。

実力テストなんだから、無対策で本当の実力を知りたいに決まっているじゃないか、という人は、無対策で受験するのが良いと思います。ただ実際は、中学入試本番ではみんなガチガチに志望校対策をして臨むわけですから、実力テストで「テスト対策した状態での実力」を知りたいというニーズも大きいです。

他にも実力テストによって特待制度で塾費用が安くなる、塾のクラスが昇降する、上位入賞で表彰されるといったメリットがあったりします。

もちろん成績が良い方が子供の自信とやる気がアップするという効果も期待できますし、「テストに向けて頑張る」という子供のモチベーションアップに使える場合もあります。

なので実力テストを対策すべきかどうかに正解はありません。各ご家庭で、何のために実力テストを受けるのかを明確にしたうえで、どの程度対策をするのか考えるのが良いと思います。

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