低学年は教材を変えると伸びる本当の理由

低学年は教材を変えると伸びる

低学年での家庭学習では、教材を変えると実力が目に見えて伸びるという現象がたびたび起こります。

例えばAという問題集をやっていて、どうも子供が気が進まないようなのでBという問題集に変えてみます。

すると、子供の解く速さが目に見えて向上!問題集を変えてヨカッタ!\(^o^)/

 

本当にそうでしょうか?

今2回やりましたよね

問題集を変えることで、1つ目の問題集でやった内容を、もう一度やりましたよね。だから上手く解けるようになってるのは当たり前なんです。

このことは問題集に限らず、他のことでも言えます。例えばタブレット教材をスマイルゼミからRISUに変えただとか、そろばんをやめて公文にしたとか、その逆とか。

もちろん1つ目の教材で子供が行き詰まり(息詰まり)を感じている時に、思い切って教材を変えるのは、勇気がいりますが、悪いことではありません。特に低学年の家庭学習においては、一度買った教材が子供に合わなかった場合、もったいないからと言って無理やり最後までやるのは非効率だと思います。

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何が言いたいかと言いますと、まず教材を変えていい効果が出ても「無駄なものを買ってしまった…」と嘆く必要はないということです。教材Bが良かったのは、それは2つ目の教材だったからで、与える順番を逆にしたら教材Aの方が成果をあげた可能性もあります。

そしてもう1つは、その体験談をもって「A教材よりB教材の方が良かった!」と他人に勧めてもあまり意味が無いということです。ご本人にとってはそうだったのでしょうが、だからと言って万人にとって1つ目の教材がダメで、2つ目の教材が優れていたのかというと、そうとは限らないよね、ということです。

 

そう考えると学校の先生って不遇な職業ですよね。「学校の授業でわからなかったけど、○○だとよくわかった!○○はすごい!」とか言われることはあっても、逆はなかなかないですからね。

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