覚える必要がないものを覚えさせられる仕組み

突然ですが問題です

問題:次のうち、秋の四辺形に含まれる星はどれか

  1. スピカ
  2. ベガ
  3. アルフェラッツ
  4. ベテルギウス

問題の答えと出題意図

既習の皆さんなら余裕ですね。スピカは春の大三角形、ベガは夏の大三角形、ベテルギウスは冬の大三角形ですから、まあアルフェラッツってのは聞いたことがないけど、全員が3を選べます。

この問題、出題者の意図としては、春の大三角形・夏の大三角形、冬の大三角形の3つを知っているかどうかを1問で聞いた問題です。3つとも知ってれば解けるわけです。

何が言いたいかというと、

秋の四辺形を知っているかどうかを聞いている問題ではないのです。

にもかかわらず、このような問題を見ると「秋の四辺形も覚えなきゃ!」となる人がめちゃくちゃ多いです。

覚える量は最低限に

中学受験塾のテキストに載っている細かすぎる知識について、「それ本当に覚える必要ある…?」と聞くと、「あります、実際に○○中で出題されたことがあります」という答えが返ってくることがあります。

しかし実際は上の例のように、そのこと自体を聞いているというより、付随する別の知識を聞いている問題であることも多いです。

中学受験の暗記物に関しては、3つのパターンがあると前に書きました。

  1. 実際に身に付けるべきで、中学受験にも出る問題
  2. 実生活に必ずしも必要ないが、中学受験にも出る問題
  3. そもそも中学受験にも出ない問題
社会はどこまで細かいことを覚えるべきなのか
社会はどこまで細かいことを覚えるべきなのか これは昔から考えていたことなのですが、どうも中学受験の社会では、思考力で解くべき問題が暗記すべき問題と間違われるケー...

全てを覚えさせるには時間が必要ですし、実際皆さん全然覚えられてないですよね。

うちでは、必要のない暗記は見極めて、どんどん減らしていきたいと考えています。たとえ中学受験塾で出題されたとしても、です。

余談ですが

ちなみに秋の四辺形を覚えたい人は、アンドロメダ座のアルフェラッツと、ペガスス座のマルカブ、シェアト、アルゲニブの4つです。

ついでにオリオンの三ツ星(アルニタク、アルニラム、ミンタカ)とか、北斗七星(ドゥーベ、メラク、フェグダ、メグレズ、アリオト、ミザール、アルカイド)とかも覚えたら良いのではないでしょうか。

僕は星が好きなのと、前にクイズを少々たしなんだこともあるので、結構覚えてます。テストには出ないけどな!

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