子供向け:五目並べのルールの教え方まとめ!
前にオセロを教えた話を書きましたが、今回は年長の子供に五目並べを教えたので、今回は五目並べについてルールから勝ち方までいろいろまとめてみます!
子供におすすめの五目並べの道具(碁石・碁盤)
五目並べは、囲碁と同じ道具を使います。五目並べ用の道具というのはあまり売ってないので、五目並べをやるには囲碁用の道具を買うことになります。
ここで気を付けたいのが、子供用の囲碁ではダメという点です!
本来の囲碁の碁盤は19マス×19マスの大きさになっているのですが、子供が囲碁をやるには大きすぎるので、子供用に9マス×9マスの小型の囲碁というのがよく売られてあります。子供に囲碁を教えるならば、こちらのサイズの方が良いと思います。
しかし!五目並べをやるには9マスx9マスでは狭すぎるのです!
五目並べの目的で碁盤を買うなら、できれば19マスx19マスの普通の碁盤がお勧めです。(15マス×15マスでも良いです)
うちが買ったものは下にリンクを貼っておきますが、うちに届いたらパッケージが中国語でちょっと焦りました。フタもやや固くて開けにくかったりして、お勧めってほどではないんですが、まあ安いのでこんなものかなと思っています。
補足:五目並べと連珠の違い
五目並べと似たゲームで「連珠」というのがありますが、子供には教える必要はありません。
五目並べと連珠の違いを簡単に書きますと、マス目が15マス×15マスと決まっていて、最初の何手かは好きな手を打てないようになっています。最初の手(珠型)は下の図のようなやつが26種類あってそのどれかで開始することになるらしいです。面倒です。
単なる五目並べでは先手が有利なため、先手には「三三禁止」「四四禁止」等のハンデ(後述)がありますが、それでも超上級者の戦いでは黒が最善を尽くせば必ず勝ってしまうそうです。連珠は、その不公平を解決するために生まれた超上級者向けのルールです。なので、子供は普通の五目並べでOKです。
五目並べのルール
道具が用意できたら、最初は五目並べのルールの確認です。
- 黒が先手でゲームを開始。黒と白が交互に1手ずつ好きな所に石を1個置いていく
- 石はマスの中に置くのではなく、線と線が交わる交差点の上に置く
- タテ・ヨコ・ナナメどれか5つ連続で同じ色の石を並べたら勝ち
- 先手は「三三」「四四」は禁止
- 先手は黒を六以上並べるの禁止
どうですか?全部知っていましたか?
最初の3つはいいんですが、4つ目と5つ目は知らない人も多いのではと思います。
ただ、「三三とは何か」とか、なんで禁止なのかを説明するには、勝ち方を知っていた方が理解しやすいので、まずは五目並べの勝ち方から紹介したいと思います。
五目並べが強くなる方法
ではここからは、五目並べで勝つための基本的な考え方を紹介していきます。
と言っても僕自身は五目並べを上級者から習った経験はなく、我流ですのでご了承ください。
相手に5を作らせないディフェンスの方法を覚えよう
五目並べは5つ並べれば勝ちのゲームです。なのでできるだけ自分の石をつなげて置いていきます。
逆に相手が石をつなげてきたら、5つ並ばせないように邪魔をする必要があります。
ではいつ頃邪魔すればいいか?というと、それは相手の石が3つ並んだ時です。
相手の黒石が3つ並んだ時に白が邪魔をしておけば・・・
下の図のように相手の黒が4つ目を並べてきたとしても
白で反対側もふさげるので、5を作られずに済みますね。
いっぽう、4つ並んだ時点で初めて対応しようとしても、手遅れになります。
以下の図では、黒が何も対処しないまま白がタテに4つ並んでしまいました。
4つ並んだ時点で黒が片端(下図の場合は上)を邪魔しても・・・
白がもう片方(下図の場合は下)に伸ばして五を作られてしまいます。白が四を作るまで放置してしまった黒の負けです。
ということで、
- 三を作られたら片方止める
- 四を作られたらもう片方も止める
というのが五目並べにおけるディフェンス(守備)の基本となります。
自分の3や4をどんどん作って攻撃
逆にオフェンス(攻撃)の際は、とにかく三や四を作っていくことが重要になります。
こちらが三や四を作れば、相手は五を作られないよう守備をしなければいけませんから、相手は自分の打ちたいところに打つことができません。その間にどんどんこちらが好きな手を打っていくことができるので、攻撃したほうが有利です。
五目並べにおいては、守備をする必要がない時は、どんどん攻撃するのが基本です。
四三を作れば勝利確定
普通に三や四を作るだけでは、相手にディフェンス(防御)されてしまいます。しかし三や四を2つ同時に作るとどうでしょうか。
上の図は、赤い場所に白が石を1個置くことで、三(緑)と四(青)を同時に作ったところです。
次は黒の番ですが、黒は五を作らせないために白の四を防ぐ必要があるので、緑色の三を止めることができません。
そのため、白は三の方をそのまま伸ばして四を作ります。
黒はもう、白が縦に五を作るのを止められませんね。白の勝ちとなります。
つまり、石を1個置くことで四と三を同時に作れば、確実に勝つことができるのです!
石を1個置くことで四と三を同時に作ることを「四三」(しさん)と呼びます。五目並べは、四三を作ることを目指すゲームと言っても過言ではありません。
三三や四四は先手は禁止、後手のみOK
先ほど四と三を同時に作れば勝利確定という話をしましたが、だったら四と四や、三と三を同時に作っても勝利は確定ですよね。
しかしここで、最初の方で話した「先手は三三・四四は禁止」というルールが出てきます。何でもかんでもOKにしてしまうと先手が有利なので、三三と四四は後手のみOK、先手がやったら負け、というルールがあるのです。
つまり先手は四三を作れば勝ち、後手は四三・三三・四四のどれかを作れば勝ち、となります。
飛び三、飛び四に注意
実は綺麗に並んでいなくても、1マス空けて並んでいる場合は注意が必要です。
飛び三の例
下の図は、飛び三と呼ばれる形です。
普通の三ではないのですが、黒の人はこのまま放置しておくと・・・
白に四を作られてしまいました!これでは次に確実に五を作られてしまいます。
つまり、相手が飛び三を作ったら、三と同様にディフェンスしないと負けてしまうのです!
飛び四の例
飛び四も同様です。下の図は黒が飛び四を作っています。
こちらの方が分かりやすいですね。飛んでいる空間を黒で埋められてしまったら五を作られて負けになるので、白は次に必ずここを守る必要があります。
ちなみに前述の「三三・四四禁止」のルールは、飛び三や飛び四にも適用されます。
例えば以下の図は、黒が三(緑枠)と飛び三(青枠)を同時に作っているので反則負けとなります。
飛び三や飛び四は気づきにくく、見逃してしまいがちですが、先手は気づかないうちに三三や四四を作ってしまい負けてしまわないよう気を付けましょう。
5より大きいのは先手は禁止、後手のみOK
五目並べは自分の石を5つ並べたら勝ちですが、では6つ並べた場合はどうでしょうか。
実はこちらも、先手は禁止、後手はOK(5つ以上並んでいるので勝ち)となります。
五目並べの勝ち方
ではいよいよ五目並べの勝ち方について述べていきます。
とにかく攻撃していこう
先ほども書きましたが、五目並べは攻撃側が有利です。三や四をたくさん作っていきましょう。
先手は四三、後手は四三・三三・四四を狙おう
普通に三や四を作るだけでは、相手に止められてしまって勝つことができません。
石を1個置くだけで三と四を2個同時に作る「四三」を作りましょう!
先手は三三や四四はルールで禁止になっているので気を付けましょう。
四三の作り方は下の方で書きます。
自分の石は固まるよう、相手の石がバラけるよう
同じ色の石が密集していると、その近くに三や四を作りやすくなり、自然と四三なども生まれやすくなります。できるだけ自分の石が固まるように置いていきましょう。また、相手の石が密集している地域では、四三などが作られないか気を付けましょう。
中央の近くで戦おう
端の方に石を置くと、壁に邪魔されてどうやっても五ができなくなることがあります。
下の図では、黒は四の上を白に止められていないですが、端っこなので五つめを置くことができなくなっています。
できるだけ中央に近い場所に石を置くようにして、端の近くに置くのは守備でやむをえない時だけにしましょう。
三を三で返して攻守交替
相手が三を作った時、それを止める手でこちらが三を作れば、相手はこちらの三に対応する必要が出てきます。
下の図では黒がナナメに三(緑枠)を作りましたが・・・
白が、黒の三を止めながら自分の三(赤枠)を作ることに成功!
相手が三や四を連発してくるとドンドン相手のペースになってしまいますが、このようにして相手に守備に回らせれば、今度はこちらが三や四でドンドン攻撃していくことができます。
四三を作る方法は?
五目並べで勝つには四三を作る技術が必須です。
では、四三を作るにはどうすればいいのでしょうか。
その1つの方法として、ここでは「四ができる場所を見つけて、そこに置けば同時に三もできるようにする」という方法を考えてみましょう。
四三の実例
図で説明します。まず、下図のような場合を考えてみます。次は黒の番です。
黒は四を作れる場所はいくつかありますが、今回は下図の赤線で囲んだ部分に注目。ここに四が作れますよね。
この時、四を作るのと同時に下図の青線の場所にも三が作れたら、黒の勝ちです。
そうするためには、どうすれば良いでしょうか?
そうです、青線の所が三になるように、先に黒を置いておけば良いのです!
どうやればいいのか、見ていきましょう。
まず、下図の紫矢印の所に黒を置いてみます。
この黒はナナメに四を作っているので、白は下図の紫矢印の位置に置くしかありません。黒のナナメの四を止めています。
そこで先ほどの狙っていた場所に黒を置き、四(赤枠)と三(青枠)を同時に作成!
はい、四三で黒の勝ちです!
実際はこのような場面はそんなに多くは無いですし、小さい子供にはかなり難しいですが、四三を作ろうと常にあれこれ考えることが重要です。
慣れてきたら、相手が四三を作る手を見つけ出し、それをあらかじめ阻止する、なんてこともできるようになります。
子供に五目並べを教えるときに気を付けること
最後に、子供に五目並べを教えるときに気を付けたいことを紹介します。
三や四を宣言
まず、子供は慣れないうちは三や四を見落としてしまうことが多いです。目安としては、5歳程度ではよく見落としますし、7歳くらいでもたまに見落とします。慣れていなければ10歳でも大分見落とします。なので、親が三や四を作る際には「三!」「四!」などと言いながらやってやると良いでしょう。
四三以外では勝たせない
五目並べは四三を作って勝つゲームです(後手は三三・四四もOK)。子供は四三などを作らずに勝てるという経験を多く得てしまうと、四三を作りたいという動機が薄れてしまうので好ましくありません。
子供とゲームをする際に手加減をするかどうかは人によるでしょうが、子供を強くしたい場合は、三や四を見逃して勝たせてあげるという手加減はなるべくしない方が良いです。
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