これだけ先取りしておいて飛び級制度には反対の理由

先取りと飛び級

うちは現在小2にして高2の数学をやるなどそこそこ先取り学習をしている方だと思いますが、いわゆる公教育の「飛び級」導入の議論にはあまり賛成できないと考えています。

飛び級に反対の理由

まず飛び級に反対の理由は、「公教育はお勉強だけ見るわけではないから」です。

子供が学校で学ぶのはお勉強だけではありません。道徳、常識、体力、精神力、巧緻性…様々な能力が、年齢とともに徐々に備わっていきます。学校教育は、総合教育です。

そこへ、お勉強だけできるからと言って飛び級をしたら、どうなるでしょうか。当たり前ですが、それ以外の何かの能力が欠如したまま育ってしまう可能性が高いです。

しかも飛び級される側(普通に自分の学年の授業を受けてる子)からしたら、下の学年の子が飛び級で入ってきて、勉強はできるけど勉強以外のことでは周りに迷惑をかけるとなると、ちょっと嫌ですよね。

「算数だけ飛び級」とか科目別に得意な所だけ飛び級出来る仕組みができるなら、それは良いと思います。ただ、教育者や校舎のリソースを考えると、そんなことはできないと思いますが。

では先取り勢は学校でどうすればいいか

学校教育で飛び級は好ましくない、とはいえ、先取りをしていると小学校で授業が暇になってしまうのは問題です。

うちの場合は、先取りの中でも同じ単元を2回3回やるようにしていますが、小学校でやったらそれがもう最後の習う機会だよということを言っています。つまり、小学校で習得し損ねたら、もう二度と触れる機会はない、文字通り最後の機会ということです。なので結構真面目に授業を聞いてます。

実際の所、いくら先に進んでいても、小学校の授業から学ぶことがゼロということはありません。教科書には発展的な内容やトリビア的なことが書かれていたりしますし、地図帳や歴史資料集には授業でやらないような情報もたくさん書かれています。

それにそもそも、漢字を忘れるとか、何かしら一度習得したものを忘れていることだってあります。

親としては、そういう所に気づいて、学校を上手く利用していければと思っています。

コメント

  1. はじめまして。
    以前、「日本はなんで飛び級出来ないんだろう」というおてうさんの記事で、飛び級出来ないことを残念に思っていらっしゃるような内容を書かれていたかと思います。
    私は公共教育の飛び級は反対だと考えていたので、こういう考え方もあるのか・・と印象深く残っていた記事です。
    何かキッカケがあり考え方が変わったのでしょうか?

    私の子(小学高学年と幼児)は中学受験組ではないのですが、長期的な視点で子育てに考えさせて下さるので、欠かさず読ませていただいています。むかーしのおてうさんの白っぽいブログからの追っかけです。これからもブログ更新を楽しみにしています。

    • >うらさん
      ずいぶん昔からありがとうございます!笑
      以前の記事はこれですね。https://oteu.net/edu/653/
      この時はまだ上の子が年長で、また他人事として「この優秀な子を飛び級させてあげたらいいのに」と思ってました。
      低学年では学校で身に付くことは勉強以外に色々あるので、勉強部分だけ飛び級出来ればいいのですが、まあ難しいと思います。