低学年の全統小受験者数が増加
2020年11月の全国統一小学生テストの受験者数は、2019年11月と比べて各学年で増加しました。
特に年長と1年生は、昨年比で+20%程度の伸びとなっており、また歴代最多を更新しています。低学年にも全国統一小学生テストが浸透してきているようです。
今回は特にライバル塾であるサピックスが入塾テストを全統小の開催日にぶつけてきた(これまでは11月23日開催だった)という中での増加ですから、個人的には驚きもありました。
全統小受験者、なぜ増加?
ではなぜ2020年は全統小の受験者数が増えたのでしょうか。
低学年のうちから中学受験に備える層が増えたのでしょうか?個人的にはそうではないと考えています。僕が考える、今回の全統小の受験者数が増えた理由は以下の通りです。
四谷大塚オンライン小学校の効果?
四谷大塚は親会社の東進ハイスクールと共に、「四谷大塚オンライン小学校」を開始しました。

これはコロナ休校の際に無料で授業を受けられるようにしたもので、内容は中学受験のガチ対策ではなく簡単なものが中心のようですが、四谷大塚オンライン小学校で全国統一小学生テストを知った人も相当数いるかもしれません。
2020年6月の全統小の反動も?
2020年6月の全国統一小学生テストはコロナの影響で延期になり、またオンライン受験が可能になりました。
受験者数にはオンライン受験者数は含まれていないようで、2020年6月は各学年で全国統一小学生テスト受験者数が大幅減となりました。
11月の受験者数が増えた理由の1つには、全国統一小学生テストを一度は受験してみたいと思っていた人が、6月に受験できなかったから11月に受験した、という理由もあるかもしれません。
マイペースを崩さないように
以上のように、全統小の受験者数から色々と予想することはできますが、受験者数が増えた理由はおそらく1つではなく、複合的なものであると考えられます。
ここ数年で中学受験戦争の低学年化が進んでいるという話をあちこちで聞きますが、それは中学年以降に限った話だと思います。1年生・2年生は、キャパ不足ですぐ満員になってしまうサピックス一部校舎などの例外を除き、特に大きな変化はないと思います。
漠然とした不安からペースを乱すことなく、低学年では無理をせずに年齢に合った内容、時間数、厳しさ(ユルさ)での教育を心がけていきたいものです。
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