2024年キッズBEEトライアルの問題感想と平均点・ボーダー予想

2024年キッズBEEトライアルの問題感想

今年のキッズBEE難しすぎ…!

ということで、2024年6月16日(日)に開催されたキッズBEEトライアルの問題の個人的な感想を述べます。

平均点の算出方法は最後に記載していますが、正確性は保証できませんのでご注意ください。
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序盤から易しくなかった

まず問題1から、一見簡単そうに見えて、結構複雑な問題です。そして問題2も同様。最初から「簡単そうに見えて実は簡単ではない問題」に、焦ってしまった子も多かったのではないかと思います。

問題3になるとやっと易しめな立体図形の問題。

分からない問題をいったん飛ばすことができると、簡単な問題3を1問取れてまずはホッと一息付けたかもしれません。制限時間が60分と普段より長いので、落ち着いて時間を上手く使えると、良い結果が出やすそうです。(家だと解けるけど本番だと結果が出ない子は、テスト慣れしていないのが原因かもしれません)

その後も難問続き

問題3以降も難問が続きました。

問題4問題6に思考力系の問題があり、6番はジュニア算数オリンピックの問題5と同じ問題。4番も、同じテーマの出題がジュニア算オリと算オリにもありました。昨年2023年は最終問題の思考問題が、文章が長いわりに内容は簡単というものでしたが、今回は易しくなかったです。

問題4は6人の名前が出てきて混乱します。名前の1文字目が「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」になっていることに注目すると、頭の中で整理しやすいかもしれません。

問題5はキッズBEEでは出題の多い「長方形の周りの長さ」に関する問題ですが、問題の設定がやや複雑でした。算数が得意でも、文章読解が苦手な子は苦戦したかもしれません。また、図形や辺の見間違い・勘違いによるミスも起きやすそうです。

問題7は「1・5・10・50・100円玉でちょうど100円払う方法は何通り?」という単純な問題ですが、作業量が膨大で、ちょっと低学年の子が処理するには重すぎたようです。特に7の(2)はキッズBEE史上最低正解率の記録を更新する可能性もありそうです。

余白が少ない

これは去年も書いたのですが、全体を通して問題用紙の余白の少なさが気になります。キッズBEEは複雑な問題が多く、頭の中だけで解くよりもメモを書いたり手を動かしたりした方がときやすい問題が多いです。しかし今回は余白が少ないので、それらを上手く使えない子も多かったのではないでしょうか。

例えば問題2は余白が少ないため、イラストにある紙テープを利用しようとして失敗した子が多かったようです。問題1と問題2が別のページに分かれていれば、余白が増えて、正解率はもっと上がったかもしれません。

また、スペースが小さいことで数字が小さくなり、6と0を見間違えるなどのミスも起きた可能性があります。

各問題の正解率と平均点予想

アンケートを基に算出した各問題の予想正解率は下表の通りです。

得点については、部分点がどれくらい入るかによっても変わってきますが、

平均点は35~40点程度、決勝ボーダーは50~55点程度を予想します。

但し、配点が20点と大きい問題6(6人の順位を当てる)の部分点の入り方によっては、平均点と決勝ボーダーが大きく動く可能性があります。また最初にも書きましたが、そんなに精度の高い予想ではありませんので、あくまで目安程度ということでご了承ください。

平均点と決勝進出ボーダーの算出根拠

例年同様、皆さんからのアンケートを基に、補正をした正解率を使っています。

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また決勝ボーダーは、予選参加人数・決勝進出人数が去年と同じと仮定し、過去の平均点と決勝ボーダーの関係から予想しています。

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