早稲田政経の募集定員大幅減
ここ数年、私立大学が定員数を減らしています。それに伴い、大学付属の中学→高校からの内部進学を狙って、付属中学が中学受験で人気になってきています。
そんな中、2021年から早稲田大学・政治経済学部の募集定員が450人→300人に激減するそうです。

▲画像は河合塾HPより
確かにここ数年、私立大学は定員数を減らしているわけですが、ここまでごっそり減ると結構びっくりしますよね。
高校入学難民の次は大学入学難民か
ここ数年、中高一貫校では高校から編入できる学校が減っているという傾向があります。


そう考えると大学の定員が減るという話も同じことで、中高大一貫校で大学からの編入が減ったと見ることもできます。
これまで首都圏の中学受験では、中高一貫校から国立大学・私立大学に進むというルートがメジャーでした。しかし受け皿となる大学の定員が減っていけば、「大学のない中高一貫校」は人気が下がっていく可能性があります。
特に早慶やMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)などの私立大学の合格実績が高い中高一貫校は、よく注意する必要がありそうです。今入学して6年後に果たして私立大学の外部受験の定員がどの程度あるのか分かりません。
いっぽうで東大などの国立大学や国立医学部に強い中高一貫校は、さほど影響はないように思えます。国立大学には付属校からの内部進学がないためです。
しかし国立に落ちた場合に私立大学に入りにくいとなると、国立大学で攻めの受験がしにくくなります。海外との併願なども検討しなければならないのかもしれません。
今後も情報に注目
ちなみに今回の早稲田の政経の定員減は、急に発表されたわけではなく、2018年6月に発表されています。2021年2月の入試における定員を、その2年半も前に言ってくれてはいるのですね。
中学受験を目指している方は、中学受験の動向だけでなくこういった大学受験の動向にもアンテナを張っておく必要がありそうです。
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