教育資金を投資に頼ってはいけない理由

教育資金を投資で運用

教育にはお金がかかります。そこで、教育資金を投資によって増やそうという考えが生まれるわけですが、この考えは完全に間違っています

なぜなら、失敗したら教育資金が無くなるからです。

お金には、ギャンブルして良いお金とギャンブルしてはいけないお金があります。教育資金は、ギャンブルしてはいけないお金です

教育資金と投資を分けた方が良い理由

「教育に必要なお金は確保しつつ、それ以外の遊休資産を投資に回す」というのなら良いのです。これなら投資で失敗しても、教育資金は確保されていますね。

僕もそうですし、SNSやブログ等で教育費を投資で稼いでいると自称している人も、実際は多分そういう状態だと思います。

ただ、中には本当に教育資金そのものを投資に回してしまう人もいるようです。

 

投資は何が起きるか分かりません。世界最強と言われた有名投資家たちも、必ず負けを経験しています。

投資をする人は、自分だけは負けないという錯覚に陥りがちなことが知られています。負けてしまった場合のことも必ず考えて、教育資金を減らさないようにしましょう。

教育費を投資に回す時機的リスク

金融商品は大きな価格変動の中に無数の中小のブレがあります。そのため、長期間で見るとプラスになるものでも、途中一時的に赤字になる場合があります。

▲長期的にはプラスでも、途中で赤矢印のように赤字になるタイミングもある

たまたま赤字になった時にお金が必要になると、赤字の状態で投資を終えることになり、マイナスの投資結果となる可能性があります。

教育費はまさにこれにあたります。例えば大学入学資金を用意するタイミングでたまたま世界大恐慌が来たら、大損をした状態で投資を終了しなければいけないわけです。

今という時期のリスク

今の世界経済は、コロナ対策で各国や中央銀行が直接的に経済を支えているという異常事態の中にあり、またアメリカが金融緩和の終了を模索し始めているところです。(執筆:2021年9月)

つまり、今後の株価が自然な経済システムによってではなく政治によって左右されるという、非常に分かりにくい状況です。

もちろん今買って偶然上に行く可能性はありますが、それに賭けるのはただのギャンブルです。

余程詳しい人を除けば、今は、投資を始めるのに適したタイミングとは言い難いのです。

教育費をリスクから守ろう

親が死んだ際に教育費が払われる「学資保険」は、親が死んでも子供が学校に行けるという意味において、リスクを減らしていると見ることもできます(預けたお金が減る可能性はあるけど)。

しかし通常の投資の多くは、リスクを減らすのではなく増やすもの。

ギャンブルしてはいけない教育費は、リスクにさらすべきではないと考えられるわけです。

以上、ファイナンシャルプランナーによる教育資金講座でした(資格持ってるのを後から思い出した)

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